国道163号の石柱を目印に!
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| 名前 |
史蹟及名勝笠置山石碑 |
|---|---|
| ジャンル |
|
| 評価 |
5.0 |
| 住所 |
|
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ストリートビューの情報は現状と異なる場合があります。
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国道163号線の笠置町役場のあたりに大きな石柱があります。石柱正面には「史蹟及名勝笠置山」とあり、側面には「史跡名勝天然記念物保存法に依り昭和七年四月文部大臣揮毫」とあります。石柱にある史蹟名勝天然記念物保存法というのは戦前の法律で、今の文化財保護法の前身にあたるもの。石柱の作られた当時の文部大臣は鳩山一郎ですから、彼の文字でしょう。さて、この笠置山一帯が史跡名勝天然記念物に指定された理由は当時の指定理由の文章で以下のとおりです。「笠置山は清流北木津川に臨む。山頂に笠置寺あり。安元二年、後白河天皇が臨幸し、建久年間に解脱貞慶上人が寺を改修。その後、伽藍を修し後元弘元年後醍醐天皇の行宮となりしより普く世に知らるるに至れり。往古の伽藍堂舍は元弘の役に焼失せしも弘和元年旧構に復しが應永五年又火災に懼る。文明年中に至り貞盛之を再興せりと伝えらる。正月堂の傍なる薬師岩、文殊岩、弥勒岩の三巨石には各仏像を刻しありたりと伝えるも今は弥勒岩の面に光背景を認むるのみ。三巨石に隣接する巨石には虚空藏菩薩を刻せる行宮跡と伝わる所は弥勒岩の北方最高所にありて、石階を設け石柵を綴らせる其北方の平地をニ丸跡とす。又行宮阯の南方小字神宮山に建久六年貞慶建立の六角精舎般若台跡ありて土壇礎石を存し東方小字東山に貞慶五輪の石塔あり笠置全山は粗粒の花崗岩より成り、山上到る所に巨岩累積して壮観を呈し、「ゆるぎ石」「太鼓石」の如き奇岩ありその麓には木津川の急流が淵になる所に釜ヶ淵と鹿ヶ淵等あり。又河中に種々の形態を成せる岩石あり。畳岩、夫婦岩、かに岩、かわづ岩等殊に名高し。」ということで、この石柱の場所はこの風景が見えるスポットですよという訳です。ちなみに笠置山登山道の入口にも同じような表現の石柱がありますが、あちらは昭和3年に個人が建てたもの、この場所にある石柱は公権力が昭和9年5建に建てたものという違いはあります。