平安京の魅力発掘中!
| 名前 |
平安京右京二条三坊2遺跡 |
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| ジャンル |
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| HP | |
| 評価 |
5.0 |
| 住所 |
〒604-8453 京都府京都市中京区西ノ京春日町604 8453 |
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ストリートビューの情報は現状と異なる場合があります。
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平安京右京二条三坊二の発掘調査平安京右京二条三坊二の調査は、社団法人京都保険会の病院建設計画に伴う文化財保護の一環として実施されました。この地域は平安時代における重要な都市構造の一部とされ、過去の調査でも多くの遺構が確認されているため、今回の調査にも大きな期待が寄せられていました。調査の背景調査地点は右京二条三坊七町の北東部で、平安時代前期から中期にかけての遺構が発見された周辺エリアに位置します。これまでに、北側の八町や東側の二町、西隣のマンション建設地でも発掘が行われ、歴史的に重要な遺構が確認されています。今回の調査は、新病院建設に先立つものですが、調査地の大部分は旧建物の基礎によって破壊されていることが明らかになりました。しかし、駐車場として使用されていた部分には遺構が残存する可能性が高いと考えられ、東西12.5m、南北10.5mの範囲で発掘が行われました。調査の成果遺構について調査の結果、調査区西壁の一部で現地表下約40cmの位置に、平安時代の遺物包含層が確認されました。しかし、その他の部分は近世の土壙(つちぼら、土を採取するための穴)によって遺構面が破壊されており、平安時代の遺構自体は発見されませんでした。遺物について遺物包含層から出土したのは以下のものです:土師器(はじき)須恵器(すえき)黒色土器いずれも小片で、量は少ないものの、平安時代の生活を物語る重要な手がかりとなります。また、近世の土壙からは陶磁器類がわずかに出土しましたが、こちらは平安時代のものではありません。調査の意義と今後の展望今回の調査では、平安時代の遺構そのものの発見には至りませんでしたが、遺物包含層を現地表からわずか40cmの浅い位置で確認できた点は重要です。この包含層が調査区西側に広がる可能性があることから、付近には平安時代の遺構が存在していると考えられます。また、調査結果は地域の文化財保護活動や歴史的研究の基礎資料として活用されるでしょう。今後の発掘調査によって、この地域に眠る平安時代の歴史がさらに明らかになることが期待されます。平安京の右京二条三坊二に位置する今回の調査は、都市の過去を理解するための重要な一歩です。この地域が平安時代の生活や文化の一端を伝える鍵となるかもしれません。今後の研究がどのような新発見をもたらすのか、さらなる調査に期待が高まります。参考:12 平安京右京二条三坊2、昭和 60 年度京都市埋蔵文化財調査概要。