佐久間象山をしのぶ道しるべ。
| 名前 |
佐久間象山先生墓道道標 |
|---|---|
| ジャンル |
|
| HP |
https://www2.city.kyoto.lg.jp/somu/rekishi/fm/ishibumi/html/uk113.html |
| 評価 |
5.0 |
| 住所 |
〒616-8035 京都府京都市右京区花園妙心寺町616 8035 |
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明治の志士をしのぶ道しるべ -佐久間象山先生墓道【道標】-京都・右京区花園の妙心寺境内には、幕末の思想家・佐久間象山(さくま しょうざん)をしのぶ石碑がひっそりと佇んでいます。その名も「佐久間象山先生墓道【道標】」。建立は明治33(1900)年と、象山没後およそ半世紀を経てからのこと。時代の記憶を今に伝える、貴重な歴史遺産のひとつです。墓への道を示す石碑この石碑は、高さ187cm・幅25cm・奥行23cmという、すらりとした姿で立っています。正面(東面)には「贈正四位象山佐久間先生墓道」と刻まれ、象山の名誉ある位階とその墓所への道を示しています。北面には「従是西一丁 大法(たいほう)」と記されており、「ここから西へ一丁(約109m)進めば墓所に至る」という意味。訪れる人を静かに導く、まさに「道標」としての役割を果たしています。建立者と建立の意図この石碑を寄進したのは、美濃国大垣出身の金森音次郎(かなもり おんじろう)。明治維新後、象山の思想や功績が再評価される中、その敬意を表して建立されたと考えられます。佐久間象山は、幕末において西洋兵学や洋学を積極的に取り入れた開明派の先駆者であり、吉田松陰や勝海舟ら多くの俊才に影響を与えました。その足跡は、明治という新時代を切り開く原動力となったのです。歴史の足跡をたどる小さな旅へこの石碑は、観光地としてにぎわう妙心寺の境内に静かに佇んでいます。訪れた際には、ぜひ西へ一丁、象山の眠る墓所まで歩を進めてみてください。明治の志士たちが夢見た国の姿を思い浮かべながら、石碑の前でしばし足を止めてみるのもよいでしょう。アクセス所在地:京都市右京区花園妙心寺町(妙心寺内)※JR「花園駅」から徒歩約10分このように、石碑一つにも語られるべき物語が宿っています。歴史の細道にそっと寄り添う「佐久間象山先生墓道【道標】」、京都散策の際にはぜひお立ち寄りください。