塩浜の静かな海で水上機飛行を。
和白飛行場跡の特徴
日本の航空黎明期を感じられる水上飛行場の遺構が多数存在します。
塩浜周辺は長閑な景色と静かな海が広がる絶好のロケーションです。
水上飛行機用スロープがあり、当時の雰囲気をそのまま楽しめます。
この周辺は日本の航空黎明期における水上飛行場の遺構が多く残されている場所になります。(雁ノ巣、和白、名島、入船町)こちらの和白飛行場は1937年に九州飛行機によって設置されました。当時同社が生産していた零式小型水上機(E13A1)の試験飛行に使われていたようです。現在では、水上機用のスロープが遺構として存在しています。だいぶ腐食が進み、満潮時はわかりにくいですが、近くに行けばその雰囲気は感じ取れます。雁ノ巣の水上機スロープと同様、看板などはありません。戦後の米軍のまとめた資料では、「補助的な水上機基地」と分類されており、小さな傾斜路およびいくつかの格納庫・建物があったと記録されています。ぜひ日本の航空黎明期の遺構として看板を設置していただきたいと願います。
雁の巣にも、水上飛行機用スロープがありますが、ここ塩浜にも同様な形状のスロープが確認できます。かつてここには、「和白(海軍)飛行場」がありました。九州飛行機製作所(和白工場)が製造した「零式三座水上偵察機」の試作機を、進水されるためのスロープです。通称は「スベリ」と言ったそうです。海水による侵食が進んでおり、雁の巣のスロープに比して状態は良いとは言えません。水上飛行機の格納庫はこのスベリの北側、現在の「塩浜ポンプ場」敷地内にありました。終戦後は米軍に接収され、キャバレーやボウリング場に転用されました。最近まで、近辺の畑を掘り起こすと、キャバレーで使用された瓶や資材等が出土していたとか。当時も鉄道が敷かれていましたが、これらの娯楽施設を利用する米軍関係者のための臨時停車場もあったそうです。現在の長閑な情景からは、とても想像がつかない史実です。
| 名前 |
和白飛行場跡 |
|---|---|
| ジャンル |
|
| 評価 |
4.3 |
| 住所 |
〒811-0203 福岡県福岡市東区塩浜3丁目811−56 福岡市塩浜ポンプ場 |
周辺のオススメ
長閑な景色と静かな海が広がり、水上機飛行場としては恵まれた立地だ。辺りは広大な畑が広がり揚水施設や大学の野球場が設置されて、飛行場があったことなど微塵も感じさせない。付近はウォーキングコースとして整備され散歩のために訪れる人影があり、水鳥観察のためのデッキ状のスペースが設置されている。階段を降りると水上機を海面に下ろすスロープに降り立つ事ができ、当時のコンクリートに触る事ができる。主役はあくまで水鳥のようで、水鳥の説明看板はあるが、和白飛行場の説明は一行もない。ここへ来るには駐車場がない。和白駅からは徒歩10分前後で来れるし路線バスの停留所からも近いので、公共交通機関利用がベストでしょう。雲雀の声を聞きながら散歩するには最高だ。