細部まで精巧な蕃塀の魅力。
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| 名前 |
蕃塀 |
|---|---|
| ジャンル |
|
| 評価 |
4.0 |
| 住所 |
|
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ストリートビューの情報は現状と異なる場合があります。
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[ガラパゴス的な発展をした蕃塀、神々に不浄を寄せ付けない砦]その蕃塀は、細部にまで精巧な造りがされており、思わず、しばらく足を止め見入ってしまいました。蕃塀は尾張地域でよく見られ、神社の参道上で、拝殿の前に存在する短い塀をさします。この地方で育った私は、蕃塀があることが普通で、ほかの地域の方からすると何のために設置されるのか理解できない物のようです。蕃塀は「不浄除け」、「透垣」、「籬」などとも呼ばれ、正殿を直視できないようにする目的で設置され始めました。不浄なものの侵入を防ぐために造られたと伝わりますが、戦国時代、争いの多かった織田領で神社を砦として使用する際の防衛道具として広まったとの記述も残ります。これまでのところ、記録上最古の尾張の蕃塀は承応2年(1653)に補修された「紙本著色真清田神社古絵図」に描かれた真清田神社の蕃塀があります。絵図の表現などの分析からみて、この蕃塀は安土桃山時代にまで遡りそして江戸時代には、少なくとも尾張大国霊神社(1714年以前の建立)熱田神宮(1752年以前の建立)津島神社(1825年頃の建立)の3社にも蕃塀の存在が確認され尾張にはある程度広がり独自の発展をしてきました。つまり蕃塀は、地域の氏子衆が神の神殿を不浄から守るため建てた敬いの想いとなります。尾張に残る、大切な文化です。