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| 名前 |
水屋 |
|---|---|
| ジャンル |
|
| 評価 |
5.0 |
| 住所 |
|
鎌倉駅からほんの僅かな処に、迫り来る新緑の山々を背にして、古の歴史もそのまま残した幾つもの寺が静寂に包まれ列なっている。妙本寺さんに脚を向けると、閑静な住宅街の奥にひっそりとした長く続く参道口が見えて来た。薄紫の花韮を愛でながら暫く進むと心にしみ入る木漏れ日が射し、沈黙が迫る壮観な山門を眼にする。その場に立ち辺りを見回してその趣に懐かれていると、さぞかし…と、その昔の繁栄ぶりが想像できるだろう。先ずは水屋でギョロッと、睨まれ見透かされながら…失った清浄な心を取り戻せるようご挨拶したのだった。ソメイヨシノはすでに遅し…だが紫色に輝くモクレン、花カイドウ、ヤマブキ、八重桜などがまだ盛り!と、広々と暖かな日差しの祖師堂前の境内を飾っていた。