多武峰の旧真法院で歴史を感じる!
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| 名前 |
旧真法院客殿及び庫裏(西宮家住宅主屋) |
|---|---|
| ジャンル |
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| HP | |
| 評価 |
5.0 |
| 住所 |
|
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ストリートビューの情報は現状と異なる場合があります。
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奈良県桜井市の多武峰に佇む旧真法院客殿及び庫裏(西宮家住宅主屋)を訪れました。静かな山間にひっそりと残るこの建物は、江戸時代後期の嘉永3年(1850年)に建てられたもので、もともとは妙楽寺の子院のひとつ「真法院」として使われていたそうです。明治期の神仏分離によって寺院機能が失われた後は、社家住宅として地域の人々に受け継がれてきました。建物は木造平屋建てで、瓦葺の屋根が重厚な雰囲気を醸し出しています。客殿は三列九室を配し、周囲には鞘の間や縁が巡らされていて、当時の格式ある造りがそのまま残されています。南西には唐破風の玄関があり、南東には庫裏が付属していて、宗教建築としての面影を色濃く残しています。北側には床付きの座敷があり、その南には内拝所が設けられていますが、ここはかつて仏間として使われていた空間で、本尊厨子が小屋裏に据えられているという珍しい構造も見どころです。訪れた日は秋晴れで、周囲の木々が色づき始めており、建物の静けさと相まって、まるで時が止まったかのような感覚に。保存状態も良く、当時の生活や宗教文化を肌で感じることができました。奈良の華やかな観光地とは一線を画す、静かで深い歴史を感じられる場所です。文化財として登録されているだけでなく、地域の記憶を今に伝える貴重な空間だと感じました。