明治の冷気体験、貯蔵の歴史を感じる。
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| 名前 |
菱山風穴(蚕種貯蔵施設跡) |
|---|---|
| ジャンル |
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| 評価 |
4.0 |
| 住所 |
|
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ストリートビューの情報は現状と異なる場合があります。
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明治時代に自然の冷気を利用して蚕の卵を貯蔵していた施設の跡です。『勝沼町誌』によると、明治12年に三森忠左衛門によって開業した山梨で最初の風穴でした。開業当初は蚕種400枚程度の貯蔵量でしたが、明治20年頃には1万枚に達し、山梨県の貯蔵蚕種の6割がここで貯蔵されたそうです。石積で囲われた大小ふたつの貯蔵室が並んでいて、上部に位置する大きい方の貯蔵室の底には冷気の吹き出しが感じられます。この冷気を利用して天然の冷蔵庫として機能していました。こういった風穴で蚕種(蚕の卵)を貯蔵することで蚕の孵化の時期を調節し、年1回だった生産を2回にすることができ、明治期に繭の生産量が飛躍的に上がりました。長野県や群馬県に多く、山梨県では富士山麓の風穴(洞窟)が利用されていたことが知られます。菱山風穴と同様の石積施設は群馬県の荒船風穴などにあり、荒船風穴は世界文化遺産・富岡製糸場の構成遺産になっています。山梨の峡東地区では他に牧丘の杣口の恩賜林に存在します。菱山風穴の遺構は石積の崩れが目立ちますが、比較的大きい石を積み上げたなかなか立派なものです。風穴の上の斜面を少し歩いてみると、斜面上から下へ降りてくる冷気の流れが感じられると思います。地域の産業の歴史を伝える貴重な遺跡だと思います。大滝不動へ登っていく林道の水場があるところ(MQF5+VV6 甲州市、山梨県)から登ります。倒木が多く歩きにくいですがしっかりした道で、馬頭観音も建っているので昔は馬が荷を運んでいたと思われます。30分ほど登れば風穴の前に到着します。