京都・千本通の釘抜地蔵様が苦を抜く。
石像寺の特徴
弘仁10年に弘法大師によって開創されたお寺です。
地元ではくぎぬきさんと親しまれ、圧巻な釘抜き道具も魅力です。
苦を抜いてくれる地蔵様として、全国から参拝者が訪れます。
京都・千本通にひっそりと佇む「釘抜地蔵(石像寺)」は、民間信仰と仏教的救済思想が融合した、極めてユニークな場所です。「抜苦与楽(ばっくよらく)」の教えのもと、心身の苦しみや悩みを“釘”に見立て、それを抜いてくれるという信仰が古くから伝わっており、境内には実際に奉納された大きな釘と釘抜きが象徴的に置かれています。華美な装飾はないものの、その分、素朴で力強い祈りの痕跡が空間全体に漂い、観光寺院とは一線を画した深い精神性を感じさせてくれます。千本通という、かつて葬送の道でもあった歴史深い通りに位置していることもあり、京都の表層だけでなく“奥行き”に触れたい方には、ぜひ足を運んでいただきたい場所です。
石像寺を訪れた際、御朱印をいただくまでの流れがとても印象的で、他のお寺ではなかなか体験できない特別な時間を過ごすことができました。まず、ろうそくと線香を仏様にお供えし、竹の棒を持って数え年の分だけ本堂を回るという所作から始まります。静かな空間で一歩一歩回るたびに、自分と向き合うような不思議な感覚がありました。その後、御朱印をいただく際には、お坊さんからお寺の由来や仏様について丁寧にお話を伺うことができ、ただ参拝するだけでは得られない深い知識と、本質に触れるような気づきを得られました。奥にある井戸では手を清め、清らかな気持ちで境内をあとにできたことも印象的です。少し変わった流れのお寺ではありますが、それがかえって特別感を生み、訪れる価値のある貴重な体験となりました。静けさの中にしっかりと息づく信仰と教えに触れることができる、心に残るお寺です。
819年弘法大師により創建。寺名は石像寺(しゃくぞうじ)ですが、「釘抜きさん」で概ね通じると思います。御本尊の地蔵菩薩は弘法大師が唐から持ち帰った石を彫って作ったそうです。釘を抜くと言う行為は「諸々の苦しみを抜き取る」と言う意味合いで、当初は「苦抜き地蔵」と言っていたそうですが、いつの間にか「釘抜地蔵」と呼ぶ様に呼び方が変化していったとの事。また、こちらの石像寺にかつては藤原定家も住まわれていたとも言われ、とても歴史の有る地蔵尊です。(見所)①「釘抜地蔵尊」と書かれた大き目の提灯。②堂本印象作の釘抜のモニュメント③釘抜の絵馬(矢床〈やっとこ〉と釘の絵馬)④「苦悩消滅」と書かれた看板(その他)●滞在時間15〜30分●バリアフリー→平坦なので◎●トイレ→無し。
千本通り界隈にはユニークなお寺が多いです。この石像寺は、釘抜き地蔵と呼ばれており、本堂の外壁には苦しみから解放された人々が奉納した、実物の八寸釘と釘抜きを貼り付けた絵馬が多数貼られています。これらは釘抜地蔵の伝説に関係するものです。
本堂の壁に並ぶ、奉納されたたくさんの釘抜きが目を引くお寺。別名釘抜地蔵と呼ばれ、地蔵菩薩を御本尊としています。釘抜きは「苦抜き」がなまったものとされていますが、室町時代から現代にいたるまで、民衆の様々な苦しみ、悩みを解き放つ有難い存在として、深い信仰を集めて来たようです。現在でも「病魔退散・苦悩消滅」のご利益を求めて、参拝者の絶えることのない寺院です。
御朱印をいただきました。こちらのお寺のルールで、御朱印をもらうためにはお堂の回りを数え年の数だけ回ってご本尊にお祈りしないといけないそうで、40分以上回り続けました。終わった後に住職が丁寧にお参りした意味を説明してくれました。なかなか貴重な体験でした。
弘仁10年(819)弘法大師によって開創されたお寺。名前にあるように、さまざまな苦しみを抜き取ってくださるそうですよ。御本尊 釘抜地蔵尊苦悩解消、諸病平癒、諸願成就アクセス市バス「千本上立売」下車、徒歩2分駐車場 無し。
2024年年明け早々釘抜き地蔵様の御利益に肖かれた出来事です。石像寺参拝後、車のタイヤがパンクしていることに気付きスタンドに飛び込み、タイヤに刺さっていた釘を抜いて応急処置を行い事なきを得ました。参拝していなかったら気付くのが遅れて大惨事になっていたかも!?釘抜き地蔵様ありがとうございました。
京都府京都市上京区花車町503にある浄土宗の石像寺(しゃくぞうじ)です。開基は弘法大師(空海)です。819年(弘仁10)大師は石像を彫り、人びとを苦しみから救おうと「苦抜(くぬき)地蔵」と名づけられたが、後年「釘抜(くぎぬき)地蔵」と呼ばれるようになりました。2本の八寸釘と釘抜をくくりつけた絵馬がお堂の周りにびっしり貼り付けてあります。「御礼」の文字がみえます。御本尊は、空海が唐から持ち帰った石に自ら彫ったと伝わる地蔵菩薩です。空海は平安時代のお坊さんで、中国の唐から帰国した後、京都を訪れた。そこで、疫病や飢饉に苦しむ人々を目の当たりにすることになります。空海は、唐から持ち帰った技術で井戸を掘り、人々のために祈祷を行った。これは新しい井戸を掘り、綺麗な水を確保することで疫病の対策になったとも考えられています。京都市にある「釘抜(くぎぬき)地蔵 石像寺(しゃくぞうじ)」には空海が掘ったと伝わる井戸が残っています。この井戸は冥界へ繋がっていると信じられ、古くから信仰の対象にもなっているそうです。京都は元々は、紙屋川や加茂川からできた河岸段丘で下は粘土層です。盆地の地形でもあり、下にはびわ湖の8割の水が溜まっているといわれています。また、大阪湾と繋がっていたとも言われ、その後京都が持ち上がりできた土地ともいわれていて、京都の町はどこ掘っても井戸水が出ると言われています。JR京都駅より市バス206系統北大路バスターミナル行25分、千本上立売より徒歩すぐです。
| 名前 |
石像寺 |
|---|---|
| ジャンル |
/ |
| 電話番号 |
075-414-2233 |
| 評価 |
4.3 |
| 住所 |
|
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ひと昔前、節分の頃にお参りした「通称寺」。その時には忙しいと「御朱印」が頂けませんでした。流石は京都。と感心したけれど、代も変わったのか流石は京都。お寺は全く同じだったね。平安京の昔、化野、鳥野辺、蓮台野、等に「空海」が創った「井戸」がありました。他所のは残っていないとの話。11面観音かな?頭の後ろの「暴悪大笑面」が見れました。中々見る事は出来ないから有り難い。貴重な出会いデス。