秋田木材の歴史を体感!
井坂記念館の特徴
旧料亭金勇の近くに位置し、気軽に訪れることができる歴史博物館です。
明治時代の井坂氏による木材産業の革新を展示した地域文化の拠点です。
秋田木材株式会社創立の背景を学べる、貴重な資料が揃っています。
以前旧料亭金勇に行った時に、冬期は休館のこちらの記念館の展示がされており、記念館の存在を知りました。いつか行ってみたいと思っていたのですが、コロナ禍で二年以上も訪れることができませんでした。ですが今回念願かなって行くことができました。一階が昔の木材業に関する展示で、二階が木都能代の基礎を作った水戸藩出身の井坂直幹の展示になっています。記念館に興味を示さない同行者を待たせていたために駆け足になってしまいましたが、記念館自体の広さに対して展示物がかなりある印象で、どちらかと言うと田舎というイメージだった能代にこのような進んだ考えを持った人物がいたことに驚きました。大正天皇と昭和天皇が皇太子時代に能代を訪れた際にお座りになったという椅子もあります。記念館の外の公園内には、再建された井坂直幹像(当初は全身像だったが、再建後は胸像。土台は当初のものだそう。)があります。期待以上に私は楽しめました。
木都能代の基盤を築いた実業家の記念館です。開館日が火木土(AM9時~PM4時)で冬季は閉鎖しますので、館内を見学するのは難しいです。私も休館日に来ましたので中は見ていません。場所は入り組んだところにあり、カーナビがないとたどり着くのは難しいかもです。駐車場はありません。
井坂氏は明治の半ばに来能し、木材産業の近代化の新しい波を導入し、井坂氏が創立した秋田木材株式会社を名実ともに東洋第一の規模に育てあげました。それがまた在来の地元業界を刺激して、その改善発展を招来して木都能代の基盤を確立するに至りました。秋木工業では、井坂氏と能代市民との深い因縁を考慮し、市内御指南町の旧井坂邸跡地を能代市に提供、その活用法を申し入れ、そのご秋友会が主唱してこの邸内に井坂氏の胸像を復興しました。また、能代市は、井坂氏の遺徳を顕彰するため、昭和47年先生の遺品と木材産業史資料を収集展示する井坂記念館を開館しました。
| 名前 |
井坂記念館 |
|---|---|
| ジャンル |
/ |
| 電話番号 |
0185-54-1289 |
| HP |
https://www.city.noshiro.lg.jp/res/kanko/views/shisetsu/1077 |
| 評価 |
3.8 |
| 住所 |
|
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井坂直幹(なおもと)さんの記念館。元々栃木の人で、貧しい中慶應に入り、首席で卒業。頭脳明晰なだけでなく恐らく人柄も含め福沢諭吉にも一目置かれていたそうです。日本のためにと木材に目をつけ、秋田杉の製材を近代化し、日本だけでなく植民地にも広げたのだとか。近代化にあたって、イギリスやドイツの機械を輸入したそうですが、カタログを自分で読解、自分で作動させ、教えていったそう。富岡製糸場では、フランスから日本人の何倍もの給料を払い特別な住まいを用意し技術者を招致したのに比べると、なんと安上がりか!それも井坂さんの能力故で、驚きました。また能代は元々、木材の製材は人力で伝統的な方法があったため当初反感をくらい、5回も襲撃されボコボコにされたエピソード、また機械を電気で動かすのに発電まで廃材などで行(バイオマス発電)っていたそう。その熱意に、能代、秋田だけでなく全国に協力者が現れるなどとても面白い展示でした。解説は館長さんが丁寧にしてくださいます。元々教員で、引退後古文書も読めるようになり、井坂さんの文書も解説をつけたとか。とにかく面白いので、十分な時間を確保していかれることをお勧めします。また、関連資料が道の駅二ツ井にもあります!木材に関してだけでなく、秋田県や佐竹藩の産業のことまで教えて頂いたのですが、後で二ツ井に行くとより理解が深まりました!ありがとうございました。