八尾町尾畑の堀切美景。
尾畑城跡の特徴
尾畑城跡は戦国時代中期の山城で、歴史が息づく場所です。
標高593mの山頂にあり、絶景を楽しめるスポットです。
コンパクトな城跡で堀切の状態が非常に良好です。
八尾町尾畑の集落に入るとすぐに案内板が見つかります。案内板から40mくらい先に駐車できるスペースがあります。案内板からは民有地?を表示にしたがって通り抜け、木組みの階段を登ると急登が始まり、頂上近くまで20分ほど続きます。さすがに標高590mで、好天でも通る抜ける風が冷たく、頂上には積雪がありました。その分、富山方面の展望は良かったです。帰りは高山城と同じく急なので、滑らないように気をつけましょう。2022/12/3
コンパクトで堀切がとても良い感じ。
とやま城郭カード50最後の城跡になりました。案内板から山に入りましたが、登り口の標識から先が不明瞭で直登しました。急登で2本の杖を使い尾根に出ることが出来ました。あとは狭い尾根道が主郭付近まで続きます。狭い主郭など遺構を確認することが出来ます。見晴らしも良く富山湾、富山市四方方面がよく見えました。帰り道は狭い尾根で急坂を下ることになるので、滑らない靴やストックがあると良いと思います。私は2度滑って尻餅をつきました。2度目は死んでいる子供のカモシカを見つけてビックリ・・・家に帰って役所に報告しました。転んだことではなく、天然記念物の事で。
とやま城郭カードにえらばれてます。城の東側の県道に登城口があり、説明板も設置してあります。ここから本丸までは30分ほどらしいですが、盛夏で藪化していて撤退…(^_^;)涼しくなったらまた攻めよう!
| 名前 |
尾畑城跡 |
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| ジャンル |
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| 評価 |
3.3 |
| 住所 |
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ストリートビューの情報は現状と異なる場合があります。
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尾畑城跡(おばたけじょうあと)は富山県富山市八尾町尾畑にある山城跡で、標高593mの山頂に築かれた戦国時代中期頃の城だ。この城は越中と飛騨を結ぶ重要な大長谷街道(おおながたにかいどう)沿いに位置しており、主に街道監視と防衛を目的として築かれたと推定されている。尾畑城跡は遺構の規模こそ小さいが、その構造は極めて堅固で巧妙だ。特に、城の四方に伸びる尾根を断ち切る巨大な堀切は見事というほかない。西と北の尾根に設けられた堀切は途中でひとつの窪地に合流し、城内を巡る通路としても機能する構造となっている。これは他の地元豪族が築いた城には見られない特別な設計で、軍事的・戦略的な目的に特化した山城として専門家からも高い評価を受けている。この城を誰が築いたのか、具体的な城主の名は不明で、今も歴史の謎に包まれている。ただし、縄張りの特徴や地域の歴史的背景から、上杉謙信が越中侵攻の際、飛騨方面の備えとして築いたのではないかと推測されている。実際に城が使われたのは1570年代後半の上杉氏と織田氏の勢力争いが激しかった頃であり、その後織田氏の越中平定により廃城となった可能性が高い。尾畑城跡は平成2年(1990年)に富山市の指定史跡となり、現在は登山道や案内板も整備され、歴史遺産として良好な状態で保存されている。山頂から見渡す富山平野や街道筋は、当時の番兵たちが見た風景と変わらないだろう。ここには英雄譚や伝説こそ残されていないが、城跡そのものが雄弁に語りかける戦国期の緊迫した情勢や兵士たちの日常が伝わってくるようだ。記録や伝承が少ないからこそ、この小さな山城は歴史ロマンを感じさせる場所となっている。ひっそりと歴史の陰で重要な役割を果たした尾畑城跡は、城好きや歴史ファンにはぜひ訪れてほしい史跡だと思う。