江沼神社境内で味わう江戸の風情。
長流亭の特徴
大聖寺の歴史を感じながら、コスプレドレスでの撮影が楽しめます。
美しい庭や川沿いの景色が魅力的で、散歩コースに最適です。
江戸中期の魅力を持つ別邸、予約制で内部見学が楽しめる穴場です。
罹災されたようです。1日も早い回復を願っております。
大聖寺藩の藩主がおよそ300年前に自宅の側に客人をおもてなしするために建てた別邸。釘など金物を使ってなく現在も綺麗な形で残されています。予約をすると管理者の方が鍵を開けて案内してくださいます。昔は本当に周りは何もなく福井藩との境まで見渡せたそうで福井藩からの攻撃を見張る役目もあったようです。中のしつらえはモダンでトランプのハートやクローバーの様なデザインも施され本当に石川は昔から洗練されついて文化の高いところだったと思いました。荒れ果てていたのですが魯山人が訪れてもったいないと言ってからまた綺麗に保存されるようになったそうです。管理者の方のお話が面白くて本当に訪れることができて良かったです。
コスプレを勧められドレスを着て撮影。
古くからの城下町だし落ち着いた風情です。
大聖寺ひとり散歩コース(4~5時間)JR大聖寺駅→全昌寺→加賀神明宮・白山宮→熊坂川河畔→大聖寺城跡→長流亭→江沼神社→流し舟船乗場→深田久弥文化館→古九谷の杜公園→JR大聖寺駅。全昌寺平日は貸切状態でゆっくりと拝観できました。自分好みの五百羅漢をじっくりと探したり、三十三観音像を心行くまで楽しめました。驚くことに付近の道路は無機質なコンクリートやアスファルトでは無くて、ビリ砂利の洗出しになっていて趣がありました。加賀神明宮・白山宮鳥居や杉の大木が立派な神社さん。階段を上がった高台に白山宮があり、とても気持ち良い空気が味わえました。熊坂川河畔桜満開の時期はとても賑わっていますが、初秋は静かな水音を聴きながら木漏れ日を楽しめました。大聖寺城跡山全体が公園となっていてお城などの痕跡はありませんでした。長流亭平日は閉まっていて拝観には連絡が必要なようです。江沼神社長流亭を含む庭園があり池や苔を楽しむことが出来ます。地元の方に愛されているようで、平日でも参拝の方を何人も目にしました。流し舟船乗場大聖寺川の流し舟の乗船場、木々や花も綺麗なところです。次回は流し舟からの景色を楽しみたいです。深田久弥文化館2018.8に開館した山の図書室は国内外の本があり、山渓や岳人が創刊からほぼ揃っていて登山の歴史を知ることが出来ました。素敵なお庭や喫茶店があり、珈琲のとても良い香りが山小屋を思い出しました。古九谷の杜公園自然の起伏の中に熊坂川の清流と人工物が調和した綺麗な公園です。夕暮れ時には多くの地元との方が楽しいでいました。
2015.4月に訪問。重要文化財、大聖寺藩の貴重な現存城郭建造物。江沼神社の一角にあり、内部は非公開。事前に同神社に連絡すれば入れます。大聖寺川の桜の時期がよいですね。屋形船もこの前を通ります。川から見上げる長流亭もGOOD!歴史マニアは藩主菩提寺実性院も訪問されることをおススメします♪
内部を見学するには加賀市役所に予約か必要です。その代わり、すげー丁寧に説明していただけます。一見の価値はあります。
江戸中期、大聖寺藩3代藩主前田利直の別邸として使われていました。国の重要文化財です。
対岸の川沿いの道に不思議なものを見つけた。遠目にはちびトトロのように見えて、思わず近づいた。
| 名前 |
長流亭 |
|---|---|
| ジャンル |
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| 電話番号 |
0761-72-0551 |
| 営業時間 |
[火水木金土日月] 9:00~16:00 |
| HP | |
| 評価 |
4.4 |
| 住所 |
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長流亭(ちょうりゅうてい)は石川県加賀市の江沼神社境内にある、江戸時代中期の風情が色濃く残る茶亭だ。建てたのは大聖寺藩(だいしょうじはん)第3代藩主・前田利直(まえだ としなお)。宝永6年(1709年)に自身の別邸として築かれ、当時は川沿いに建つことから「川端御亭(かわばたおちん)」と呼ばれていた。その後、自らの雅号「長流」を冠し、現在の名に改められた。長流亭を造った前田利直は、加賀百万石を築いた前田利家(としいえ)の孫・利常(としつね)の流れをくむ大聖寺藩主。大聖寺藩は加賀藩の支藩として成立し、7万石を治めていた。利直は幕府の第5代将軍・徳川綱吉(とくがわ つなよし)の信任も厚く、幕閣の中でも高く評価されていた人物。宝永元年(1704年)には現在の江沼神社の前身となる「天満天神社」を建立しており、藩政と信仰を深く結びつけた名君だった。長流亭の建物は、外観はあえて簡素で質素な趣を保っているものの、中に入れば、まさに大名の隠れ家的な茶亭らしい優雅な意匠に驚くことになる。建築様式は数寄屋風で、「遠州好み」と呼ばれる茶人・小堀遠州(こぼり えんしゅう)の作風を模して造られた。実際に遠州本人の手によるものではなく、遠州が亡くなった後の建築だが、その意匠は遠州流の七宝文様などが巧みに取り入れられている。特徴的なのは平面構成で、中央に6.5畳の部屋が2つあり、それを取り囲むように一畳幅の廻縁(まわりえん)が巡っている点だ。また東面は大聖寺川に面し、川へ突き出すように設計された縁側からは、開放的な眺望が楽しめる。ここから藩主・利直が釣り糸を垂らしたという伝承もあり、川面との距離感が絶妙な配置だということがよくわかる。建築の規模は桁行が約9.5m、梁間が約8.4mで、四本柱を基本とした寄棟造(よせむねづくり)・檜皮葺(ひわだぶき)という伝統的な構造を採用している。長流亭は歴史的にも貴重な建物として知られており、昭和9年(1934年)には旧国宝(現行法では重要文化財に相当)に指定され、戦後1950年に文化財保護法の施行に伴い改めて国の重要文化財に指定された。その歴史的価値は当時から高く評価され、現在も江戸時代の藩主の茶室として現存する希少な事例となっている。庭園の構成にも特徴があり、池泉回遊式(ちせんかいゆうしき)の造りを取り入れている。この庭園は同じ石川県内の有名な兼六園の影響を受けたともいわれ、築山や池、大小の石を配置した造園技法は非常に洗練されている。特に茶亭のすぐ脇を流れる大聖寺川の流れを取り入れ、自然景観との調和を巧みに図った設計思想が随所に感じられる。長流亭が建つ江沼神社の境内には、大聖寺藩邸の庭園跡も発掘されており、現在は加賀市指定史跡となっている。また周囲には大聖寺城跡(だいしょうじじょうあと)や全昌寺(ぜんしょうじ)、歴代藩主を祀った実性院(じっしょういん)など、藩ゆかりの史跡も多い。特に全昌寺は『おくのほそ道』で知られる松尾芭蕉が宿泊した寺としても有名で、境内には517体の五百羅漢像が安置されている。訪問者にとって、長流亭は単なる茶室という範疇を超えて、大名文化や江戸時代の藩政を伝える貴重な文化遺産となっている。その佇まいは派手さこそないものの、控えめな美しさと繊細さが際立っており、現代に生きる我々にも当時の藩主の心境を静かに伝えてくれるようだ。江戸時代中期の藩主が別邸として建てた茶亭が、これほど完全な形で残っている例は全国的にも少なく、貴重な存在であることに間違いないだろう。