孤篷庵で特別な茶室を体感。
孤篷庵の特徴
孤篷庵は大徳寺の西端に位置する、特別な拝観の数少ない塔頭です。
小堀遠州が造った茶室忘筌や、重要文化財の庭園に感動しました。
江戸時代に再興された庭園は、松平不昧の茶人としての趣が感じられます。
大徳寺の西端に孤篷庵という塔頭がある。江月宗玩を開祖とし、遠州の子の江雲宗流を第一世とする寺である。遠州は自分の美意識を何の成約もなく表現できる寺を建てて、そこを自己の場所とした。ちょうど天龍寺や等持院の庭を造った夢窓疎石が、自己の私寺と言ってもよい西芳寺に思う存分、自己の思想を表現する庭を造ったようなものである。(梅原猛著『京都発見8』177頁)孤篷庵は1793年の火事で焼けたが、幸いに松江藩の風流藩主、松平不昧公が庭を元のままに整え、建物も限りなく創建当時のままに再建したという。(同180頁)2024年2月時点拝観謝絶。
卍禅宗:塔頭:庭園:茶面卍孤篷庵は特別な機会を除いて拝観謝絶の寺院である。開基である小堀遠州公は小さいながらも大名であり、一流の文化人、茶人でもあり、京都の庭園ではしばしば耳にするビッグネームである。その集大成とも言える茶室が孤篷庵の忘筌である。この茶室、独特の障子や砂摺りの天井は類のない代物であり、巧みな配置にジワジワと心が動かされる。『洗練されている、将に綺麗寂び!』と心の内で唱えてみた。
期間限定の特別拝観でうかがい、1,000円納めました。平日の11時前に到着、数組並んでいましたが、そのまますぐに入れました。荷物は全て預けて、写真撮影はできません。ガイドさん(庵の方でなく委託会社かな?)と一緒にグループで約40分、屋内を見学します。パンフは後ろ手に持たず(うっかり死角で建物を傷つける可能性があるため)必ず前でと念を押されます。小堀遠州が庭の完成まで見届けられなかった庵。枯山水ではなく、あえて土地の赤土をいかし、建物を舟に見立てた世界観を詰め込んだ庭園美です。ガイドさんの雑談小ネタが面白くて、興味が深まりました。20年以上前に一度拝観して以来でしたので、貴重な機会に感謝です。トイレの引き戸が昔風すぎて、わかりづらかったのもまた一興でした。男女で分かれていませんが、人に見られない個別にはなっていて履き物を脱ぎ、一段上がって入るスタイルです。
7年ぶりの特別公開小堀遠州のセンスを凝縮した茶室、庭などなど見応え最高。
一般公開してませんが、遠州忌と茶会で、流祖の墓参もできました、何時もですが撮影禁止、重要文化財ですので、とても緊張しながら茶会ができましたことに感謝。
ギリギリ滑り込みで孤篷庵を見学。ちょうど午後だったのが良かったようで室内の見所もしっかり堪能できた。7年ぶりの開場らしくタイミングも良かったなぁ。
22'6/12(日)迄の特別公開。大徳寺と言えば茶室と名庭。茶道に携わる人には特別な場所、何と50の茶室が有るという。千利休から古田織部、そして織部から手解きを受けた小堀遠州が独自の世界を展開し、現代の茶道の礎を築く。そんな遠州が作った塔堂が「狐蓬庵」寛永20年(1643)龍光庵から現在の場所へ、遠州64歳の時の事である。現在の建物はこの遠州を崇拝した出雲の大名の松平不眛(ふまい)が再興したそうだが、茶人で有りながら建築家としての遠州も見ることが出来る。先ずは門を潜って方丈へ、前の庭から説明が始まります。生まれ故郷の近江の琵琶湖を思い、石に土、借景の木が大きくなりイメージ創出が難しいが、琵琶湖を知っている人には風景が浮かぶ😊襖絵は狩野深信。忘筌(ぼうせん)という名茶室、忘筌とは…荘子の言葉をもって説明をしてくれるからね!狐蓬庵の書院(住まい)となる直入軒には親交の有った松花堂招乗の絵と薄暗い茶室に独自の光を取り込んだ茶室の説明。この発想には一級建築士を越えて特級の建築士と感心するしかない😉さて、最後の茶室「山雲床」。龍光院の写しと言われる。妙喜庵の「待庵」有楽苑の「如庵」は何とか見れるが、見ることが不可能と言われる龍光院の国宝「密庵」へへっ、密庵の写しと言えどこれは必見なり!中は写真禁止だから、私はしっかりとまぶたの裏に焼き付けました!
普通に見れるものとばかり思っていたが入れなかった。リサーチ不足だった。前の道が良い道だった。
孤篷庵忘筌(こほうあん ぼうせん)(京都府)孤篷庵忘筌(京都市)は、17世紀に小堀遠州によって造立された、縁先にわたした中敷居の上の障子とその下の開口が特徴的な書院風茶室である。
| 名前 |
孤篷庵 |
|---|---|
| ジャンル |
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| 電話番号 |
075-491-3698 |
| 評価 |
4.3 |
| 住所 |
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2024年3月10日に訪問しました。大徳寺の塔頭ですが、少し離れた西端に位置しています。通常は非公開寺院(拝観謝絶の看板あり)ですが、数年に1回、特別公開を行っています。直近では2022年5月に7年ぶりに特別公開が行われているので、拝観のタイミングを逃してしまいました。次回の特別公開は当面先のことになりそうです。今回は山門とその先の風景を写真に収めました。あまり山門に近づくと防犯ブザーがなるので気を付けてください。