独特な立地の青面金剛像。
庚申塔(青面金剛立像)の特徴
独特な立地にある青面金剛像が印象的です。
古さを感じる青面金剛像が地域の魅力を引き立てています。
民家に囲まれた状況に不思議な雰囲気が漂っています。
青面金剛像としては古さがありますから、民家のこの位置にあるのは不自然な感じです。明治期の政府による庚申塔破棄を逃れる為に街道筋に建てられていたものを退避させて現在地に移動したとも考えられます。庚申信仰は民間信仰ですから明治政府は認めてはいません。従って街道筋に残った庚申塔は道路整備を理由に破棄されています。青面金剛像は中国の道教由来で庚申信仰の人の体内に棲む三尸の虫(さんしのむし)を形にしたものがショケラで左手にぶら下がっている像で疑似表現しているもの。三尸の虫は60日に一度の庚申の夜に人が寝付くと体内から出て、天帝に行状の告げ口をする事で結果として人の寿命を短くされてしまう。これを阻止する為に徹夜で行うのが庚申待(こうしんまち)です。足で踏み抑えつけているのは邪鬼です。台座に彫られているのは三猿ですが、これは猿田彦神にも通じていて道案内の役割である道標の意味もあります。建功寺や寺尾城方面の道程にあります。
| 名前 |
庚申塔(青面金剛立像) |
|---|---|
| ジャンル |
|
| 評価 |
3.7 |
| 住所 |
〒221-0001 神奈川県横浜市神奈川区西寺尾2丁目29−5 |
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立地がかなり独特。そのため気付かず通り過ぎそうな感じだが、大きさはそこそこある。全体的に風化は進んでいるがショケラや邪鬼。三猿などはハッキリと視認が出来る。覆堂の効果が覿面なのだろう。