黄金の鶏追う鶏鳴滝の響き。
鶏鳴滝の特徴
第二駐車場から降りるとすぐ美しい鶏鳴滝に到着する。
横谷峡の四つ目の滝として迫力があり、多くの観光客が訪れる。
駐車場からアクセスが良く、観光しやすい環境が整っています。
細長い滝。夏は水遊び客、秋は紅葉撮影客で賑わう。皆楽しそう。
鶏鳴滝駐車場から整備された遊歩道の階段を下りるとすぐに見えてきました。黄金姫伝説が残る優雅で綺麗な滝でした。
第二駐車場から降りて行くと美しい鶏鳴滝。
道の駅カレンの方から、横谷峡四つの滝巡りすると、最後の滝になります。のんびり散策しながら、気軽に滝口まで行けるので、ご年配の方から、小さなお子さん連れの方まで楽しむ事が出来ると思います。ただし、自動販売機は無いので、飲み物持って行く事をおすすめしますね。
迫力ありました。来て良かったです。
駐車場からすぐに行けます。
横谷峡の4つ目の滝。二段に別れた滝で、ルートによって下段の滝壺である黄金淵から見るルートと、上段の岩場や東屋から見るルートがあります。上段からは立体感、奥行きのある構図が撮れます。(近くに5台ほど停められる駐車場があるので、3つ目と4つ目の滝はここに車を停めると便利です。)
横谷峡の第2駐車場からすぐアクセスできました。13mぐらいの直瀑でしょうか景色(景観と滝)が見ごたえありなした。
滝の近くに割と広い駐車場があります。滝からの水が更に黄金淵に流れ落ちるさまは迫力があります。良い滝です。
| 名前 |
鶏鳴滝 |
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| ジャンル |
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| 評価 |
4.4 |
| 住所 |
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ストリートビューの情報は現状と異なる場合があります。
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周辺のオススメ
平安時代の姫君が黄金の鶏を追ってたどり着いたとされる滝で、「元旦の夜明けに鶏の声が響く」と伝わる伝説が残る岐阜県下呂市の鶏鳴滝は、横谷峡の最奥に位置し、自然と民間信仰が結びついた由緒深い景勝地である。鶏鳴滝(けいめいだき)は、下呂市金山町金山、横谷川上流部にある滝で、同地にある横谷峡(よこたにきょう)の「四つの滝」のうち最も奥にあたる。峡谷一帯は飛騨木曽川国定公園に含まれ、渓谷美と自然保護の観点から昭和48年(1973)に「横谷峡四つの滝」として岐阜県の名勝に指定されている。谷の流れは馬瀬川に注ぐ横谷川で、その支流が段差を繰り返しながら刻んだ谷筋に、白滝・二見滝・紅葉滝・鶏鳴滝と四つの滝が連なる構造になっている。鶏鳴滝は横谷峡の最上流に位置し、段差と滝壺をもつ大規模な滝である。滝の落差については33mと記す案内板もあり、周辺の三滝と比して最大の規模を誇る。滝は二段になっており、最下段の滝壺には「黄金淵(こがねぶち)」の名が伝わる。谷は二畳紀(約2億5000万年前)のチャートや粘板岩層からなり、そこに階段状の小断層が重なることで水流が分断され、特徴的な落差が生まれた。滝の周辺では清流が岩肌を滑り、音と水煙をともなって山間に響く。滝の名のとおり、静寂の中で水音が鶏の鳴き声のように聞こえると感じる人もある。この滝には、平安時代に都を離れた内親王が「黄金の鶏」を探し求めて飛騨の山深くに分け入り、ついにこの滝にたどり着いたという伝説が伝わる。姫は都の戦乱を逃れ、観音の夢告に従って旅を続け、山中で鶏の声を聞きながら坂道を越えて、この地に至ったとされる。姫が身を清め祈りを捧げると、水煙の中から黄金の鶏が現れ、空を舞って滝壺に消えた。以後、その鶏は滝の主である清流権現となり、里の子どもたちを病から救ったとされている。鶏鳴滝という名は、この鶏の鳴き声が元日の夜明けに響いたことに由来するという。この黄金姫伝説は、江戸時代以降には地元の伝承として文献に記されるようになり、滝壺に沈む「黄金の鶏」や、「滝からは鶏の声がする」という語りが地域に定着した。伝説の舞台とされる金山町坂梨の集落には、子守金神社という小社があり、ここには百日咳などの病を治す神として「子守明神」が祀られている。病が癒えた子の親は、感謝の証として鶏の焼き物を奉納するという風習があり、拝殿内外には様々な姿の鶏像が並んでいる。これもまた、黄金の鶏にあやかった伝承の名残である。神社は旧金山町の指定を受けた民俗文化財であり、現在は下呂市に継承されている。鶏鳴滝への遊歩道は、白滝・二見滝・紅葉滝の三滝を経由する全長約3kmのルートで、往復に4時間ほどかかる。整備された遊歩道には説明板や東屋が点在し、各滝ごとに見どころがある。中でも鶏鳴滝にのみ、伝説に関する掲示が設けられており、「黄金姫街道」と呼ばれる案内が付されている。これは伝説の姫の足跡をたどるもので、2006年に整備された散策路である。季節ごとの草花や紅葉も見所であり、春から秋にかけては多くの訪問者がある。周辺は自然環境の保全対象にもなっており、横谷峡の一帯には特別天然記念物であるオオサンショウウオが生息している。白滝付近にはそのための観察池が整備されているが、オオサンショウウオは文化財保護法により捕獲・移動・飼育等が禁じられている。滝周辺でも火気や喫煙が禁じられ、遊歩道外への立ち入りも制限されている。鶏鳴滝を訪れる際には、このような自然保護と伝承の地への敬意を忘れずに歩きたい。横谷峡一帯の滝の落差には複数の資料があり、例えば県の名勝指定資料では鶏鳴滝を12m、白滝を7mとするが、市の文化財調査では鶏鳴滝を33m、白滝を17mと記す。こうした違いは観測位置や水流の合算方法によるもので、いずれも公的資料に基づく値である。訪問者にとっては、数字の差よりも実際に目にする滝の表情や、そこに伝わる物語のほうが記憶に残るだろう。このように、鶏鳴滝は単なる自然景観ではなく、地域の信仰と口碑、歴史的背景が層となって重なった場所である。平安時代の宮中を発し、滝壺に至った黄金の鶏の伝説は、地域の語り継ぎとともに今も生きている。伝説を知ってから訪れることで、この滝の風景はより深みをもって感じられるはずである。