地域に寄り添う戸津神社の温もり。
戸津神社の特徴
戸津神社はお母様神として愛され続けています。
滋賀県野洲市の静かな街中に位置しています。
地域の人々に親しまれる温かみがあります。
戸津神社(とづじんじゃ)野洲市安治(あわじ)の街中に静かにたたずみ、地域の人々に「お母様神」と親しまれてきた温かみのある神社です。近くの兵主大社にゆかりのある「兵主十八郷」と呼ばれる末社群の一社で、兵主大社から北北東にわずか400メートルほどの距離にあります。地元では特に親しみを込めて大切にされており、古くから変わらぬ信仰が息づいています。御祭神は三穂津姫命(みほつひめのみこと)で、神話では高皇産霊神(たかみむすびのかみ)の娘、大国主命の妃、そして事代主命の母とされています。家族のつながりが神話の中に色濃く見られることからも、この神社が「母なる神様」として親しまれている理由が伝わってきます。三穂津姫命は、水の神様、農業の神様としても信仰されており、滋賀の豊かな自然や田畑を守る存在とされています。境内は大きな神社ではありませんが、落ち着いた空気が漂い、地元の方々が日々の暮らしの中でそっと手を合わせに訪れる場所です。派手さはありませんが、だからこそ静かで心が落ち着く、そんな神社です。観光地のような賑わいはありませんが、地元に根ざした温かい信仰を感じたい方にはおすすめの場所です。
| 名前 |
戸津神社 |
|---|---|
| ジャンル |
/ |
| 評価 |
4.3 |
| 住所 |
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周辺のオススメ
専用駐車場はなき模様です。鳥居周辺に路肩がありますので、参拝目的なら忖度されることでしょう。地域の敬愛を感じる戸津神社さん。祭神の三穂津姫は、7代タカミムスビ・タカキネさんの末っ子愛娘。オシホミミ内宮タクハタチチ姫は彼女のお姉さんといいます。また姫は、ヒコホオデミ・龍宮豊玉姫政権のトロイカの一角を務められた才媛とも伝わります。睦まじく南隣に位置する兵主大社さん。元来、兵主神はツワモノヌシさんを指すようですが、時の移ろいにより、大兵主神とされる八千戈神=大国主=クシヒコさんが、奈良・穴師坐兵主神社さんより勧請され、兵主さんとして親しまれるようです。三穂津姫にとって、大兵主神のクシヒコさんは夫であり、兵主神のツワモノヌシさんは大叔父にあたりますので、お二人は姫を護っているのですね。姫の父タカキネさんは、当時、初代事代主であったクシヒコさんに目を掛け、愛娘の三穂津姫を嫁がせます。クシヒコさんの出自オオモノヌシ家に偏らず、タカミムスビ家、ワタツミ家を通して見聞を広めてほしいと願ったようです。クシヒコさんも7代タカミムスビの計らいを意気に感じ、近江多賀にヨロギの宮を建立。薬学、医学の礎を築きます。そして近江よろぎの地でクシヒコ・三穂津姫に子が誕生します。ヨロギマロと名付けました。やがてコモリ・ヨロギマロ・ミホヒコさんは、三代大物主となり、国家に尽力されます。才媛三穂津姫の祖父にカンムスビ・ヤソキネさんがおり、孫には、二代事代主のツミハさん、三島ミゾクイさんがおられるようです。この三島ミゾクイさんは、同じく姫の孫オオタ(高島市・太田神社祭神)さんらとともにニニギノミコトの命を受け、大規模な土木工事を経て、近江の地を開墾した方。琵琶湖周辺は、三穂津姫、ヲコヌシ・クシヒコさんをはじめ、神話に登場する多くの神が関わっているようです。戸津神社さん周辺に広がる田園風景を眺め、穂の香りを胸いっぱいに吸いこみ、黎明の神々の艱難辛苦を打ち破る姿を想像しました。