厳かな雰囲気の茅葺き屋根の廟所。
新庄藩主戸沢家墓所の特徴
山形県の国史跡、米沢藩主上杉家廟所と並ぶ存在です。
1号棟から5号棟の茅葺きの御霊屋が魅力的に並んでいます。
藩主と奥様毎に独特な作りの墓がありますが興味深いです!
2023年8月9日に参拝しました。2代新庄藩主戸沢正誠(まさのぶ)の御霊屋だけは、臨済宗の桂嶽寺にあります。その他の藩主の御霊屋6棟が、ここに集まっています。建立年と眠っている藩主は、次の通りです。1号棟1704〜1721年 初代政盛2号棟1742年 3代正庸(まさつね) 5代正言甚(まさのぶ)3号棟1747年 4代正勝(まさよし)4号棟1782年 6代正産(まさただ) 10代正令(まさよし)5号棟1788年 7代正良(まさすけ)6号棟1798年 8代正親(まさちか) 9代正胤(まさつぐ) 11代正實(まさざね)ほとんどの藩の御霊屋は、藩主や領主のみを葬っているものが一般的です。ここでは、正室・側室、子どもに至るまで、同じ御霊屋に眠っています。屋根が茅葺きなのも今まで見たことがありません。御霊屋の周りは、土塁で囲まれています。新庄城の鬼門の方角に位置しており、羽州街道の北側を防衛する砦の役割も担っていたのではと思いました。
墓所以外の何ものでもないですが、厳格な空気感があります。行楽シーズンの週末に訪れましたが私達の他には誰もいませんでした。
山形県における大名墓所としては、米沢藩主上杉家廟所とここ新庄藩主戸沢家墓所の2箇所が国史跡に指定されています。戸沢家墓所の建築は茅葺屋根が特徴的で、豪華絢爛な仙台藩主伊達家廟所とは相対する質素な印象を受けます。また、上杉家墓所は横一列に配列されていますが、戸沢家墓所は奥に3棟、手前に向かい合うように2棟という配置になっており、順序や統一感という点ではどういう意図があるのか分かりませんでした。各棟の内部に墓石が安置されているようで、開放されていないので見ることはできませんが、藩主とその正室や子供、側室などとともに葬られているという点で稀な例だそうです。建築様式としては掲載した写真にある様に、各棟で木鼻が変化しているのが特徴的です。写真撮影月 令和2年10月。
1号棟から5号棟の茅葺きのお霊屋が並んでいます。現地に説明はありませんが奥方や家族も一つの棟に祀られているようです。
厳かな雰囲気の歴史を感じる場所です。
茅葺き屋根がたまりません。
藩主と奥様毎に茅葺き屋根の御霊屋にお墓があり、興味深い作りです‼️藩主の墓所は色々見てきましたが、この作りは初めて見ました✨
来客があり恥ずかしながらの初訪問。ちょうど茅葺屋根の補修をしておりました。業者さんは宮城県からとのこと。県内にはもうそういう方は居ないのかなと感じました。
大名の廟所は珍しいです。国指定史跡で手入れが行き届いていました。
| 名前 |
新庄藩主戸沢家墓所 |
|---|---|
| ジャンル |
|
| 電話番号 |
0233-22-1051 |
| HP |
http://www.city.shinjo.yamagata.jp/k001/020/010/050/010/2575.html |
| 評価 |
3.7 |
| 住所 |
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国指定史跡。江戸時代に最上地方6万石を治めた新庄藩主戸澤家11人とその家族の墓が。けやき造りの建物が数棟ある。藩主とその家族が同じ建物に葬られているのは、歴史的に珍しいようである。