漱石山房の思い出散歩。
新宿区立漱石山房記念館の特徴
夏目漱石が晩年を過ごした記念館で、彼の足跡を辿ることができる場所です。
漱石が創作した名作がこの地で生まれたことに感慨深さを感じることができます。
2017年に新宿区によって開設された、地域の文化を感じられる郷土資料館です。
なぜ一文学人である漱石がお札の肖像になったのか、、、時代、作品、交友関係、意義が大変よく分かります。解説の端末が無料でレンタルできるのでおすすめです。併設のカフェやミュージアムショップも素晴らしくセンスが良い。スタッフの方々も品があり、落ち着いた時間が過ごせました。
文学散歩早稲田駅からネコちゃんに導かれて伺いました。夏目漱石が晩年過ごした終焉の地にあります。漱石山房は空襲で消失していますが、その基礎と考えられるものや、後年建てられた漱石のペットたちの供養塔の残欠を再興した「猫の墓」が残っています。館内は美術館のように現代的に作り込まれていて、ニャンとも興醒めな感はあるのですが、学生さんや、さらにもっと若年層の方が導入として興味を持ちやすいようにターゲティングされているのかもしれません。書斎を再現した展示は楽しく拝見しました。たいへん几帳面だったといわれている氏らしく、大量の資料が整然と並べられ、絨毯の柄の線すら物の位置決めに使用していそう。机上の文房具までも定位置があるような空間で『三四郎』『こころ』『夢十夜』などの名作が生まれたのだな…と、しばし思いを巡らせました。2階の展示では、テーマ展示「外国語になった漱石作品」を開催中です。『KOKORO』『BOTCHAN』など海外でも人気の作品はそのままタイトルになったものもあるようです。また、連載時の新聞切り抜きなど、当時の息づかいを感じられる展示もありました。早稲田駅周辺には「夏目漱石誕生の地」の碑もあります。
日曜日10時半ごろ訪問。閑静な住宅街に佇む落ち着ける記念館。カフェもありゆっくりできます。係りの方の物腰も柔らかく良質な施設です。ただ、この規模にしては展示内容に深みがないように感じます。お金をかける部分は建物ではなく展示内容かと感じました。こちらで文学気分を堪能するより、著作を何度も読み込むべきだなと、再認識させられ反省致しました。
📚文豪漱石先生:旧居跡の記念館📚漱石先生が生み出した数々の名作はこの地で記述されたのであるかと考えると誠に感慨深くなる。館内の一階には、漱石山房が再現されている他、パネル展示、カフェが併設されている。二階は特別展を含む資料を展示している。新宿で生まれ育ち、最後の9年間を漱石山房で執筆に勤しまれた、縁の深い場所に記念館が建てられることは誠に意味のあることだと窺える。
新宿区の郷土資料館。夏目漱石が晩年の九年間を過ごした場所になります。原稿・書簡などを通じて、漱石の生涯と作品に触れることができます。展示室はそれほど広くなく、テーマ展示などで展示内容が大きく入れ替わるわけではないため、何回か訪れてみて若干物足りなさを感じました。
漱石が晩年の9年を過ごした漱石山房があった場所に新宿区が2017年に開設した記念館です。同じ敷地に漱石公園が隣接しています。晩年の書斎の様子などが再現されており、一見の価値があります。小さいながらもミュージアムショップ、カフェもあります。静かな住宅街にあり、漱石ファンでなくとも、暫しリラックスした時間が過ごせます。
昔、漱石の小説が好きで読んでいた。その頃、漱石の旧居跡などがあれば尋ねてみたいと思っていたが見つけることが出来なかった。最近、グーグルマップをみていて、たまたま漱石山房記念館を発見した。この様な場所があったのかと驚いたが、近くに来る機会があり早速訪問してみた。記念館のサイトをみると、漱石の生誕150年を記念して2017年に建設されたとのことだ。地下鉄早稲田の駅から徒歩10分弱の場所で漱石の旧居跡にある。記念館はガラスが多く使われたモダンな造りで、周りには漱石が好きだったバショウなどの植物が植えられている。入館料300円を払って中に入ると漱石の書斎を再現した展示コーナーや小説、手紙などの展示を見ることが出来る。展示物の中には自分が初めて知ることもあった。また、特別展示として小説「門」の展示コーナーがあった。自分が好きな小説だったので興味深かった。なお、記念館の中は漱石の人形を除いて撮影禁止になっている。記念館には公園が併設されているが、第二次大戦で破損した猫の墓が復元されている。公園の案内板を見ると近くに生誕地など漱石ゆかりの場所があるので、少し時間をかけ散策するのも面白いと思った。
夏目漱石が晩年を過ごした漱石山房のあった場所に、2017年(平成29年)に新たに設置された記念館。漱石後年の数々の名作が執筆された漱石山房は、いわば伝説の存在。山房の建物そのものは再現されませんでしたが、館内には漱石が執筆を行った書斎の様子が忠実に再現されています。棚の蔵書の背表紙までひとつひとつ再現するというこだわりようで、100年以上前、ここの多々住んでいた漱石が目の前によみがえってくるような気がします。2Fでは漱石の代表作をはじめ、漱石の自筆になる手紙や絵など、様々な資料が展示紹介されています。漱石ファンだけでなく、広く文学一般に興味を持つ人ならじゅうぶん楽しめる内容になっていると思います。一つだけ気になった点を挙げるとすれば、館内がごく一部を除いて撮影禁止になっている点でしょうか。資料の著作権などが絡んで、やむを得ない措置なのでしょう。なお、記念館に隣接して漱石公園があります。ここには漱石が飼っていた「猫の墓」の石塔が移設再現されています。
| 名前 |
新宿区立漱石山房記念館 |
|---|---|
| ジャンル |
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| 電話番号 |
03-3205-0209 |
| 営業時間 |
[水木金土日月火] 24時間営業 |
| HP | |
| 評価 |
4.2 |
| 住所 |
|
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吾輩は猫であるの特別展がやっていたので一念発起して来館。先日、虚子記念館に行ったが、そこでも見られなかった資料が借用展示されており、なかなか見ごたえがあった。この資料館は、入館料を必要としない部分の基礎資料が充実しており、生徒や学生が夏目漱石の概略を把握するのには、たいへん有益である。また、漱石グッズが他の資料館に比べてたいへん充実しており、なかなかセンスもよいので、つい欲しくなってしまうものばかりである。ただ惜しむらくは、漱石漢詩については一切触れられていない点である。漱石は、工具書を用いずに平仄まで意識した漢詩を作ることのできる最後の日本人であると評されたりするくらいである。俳句についての解説があるならば、これもあって然るべきである。資料が充実しているので、見入ってしまうと疲れてしまう。そんなときにはカフェで休息をとることをお勧めする。ここでは空也最中を食べることができる。これは是非食しておきたい。