名前 |
茶室・以白庵 |
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ジャンル |
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住所 |
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評価 |
3.0 |
十七ヵ寺が甍を並べ、終日(ひねもす)香の絶えることなき寺町の路地に歩を運び、左手最奥に四季折々に鮮やかな植栽が豊かな佇まいを身近かに感じさせている純日本式の庭園がある。
奥に長く続く庭園の総面積は4300平方メートル(約千三百坪)。
王朝風の佇まいを入れ、萩坪、山吹坪、稚松坪が展け、石組みに前栽をあしらった枯山水であり、中島を配した心字の池にかかる石橋は、高山彦九郎にゆかりのある京都三条の橋を模している。
この池に注ぐ遣水あたりの築山、背後の杜などにも北山杉を移植しているほか、京都より移築した茶室への延壇の静かな雰囲気に加え、茶室の犬走りの玉砂利敷きも、鞍馬山より貴船の赤石を運び入れ並べている。
茶室は一般にも開放利用されているようです。
庭園前の広場は、マイクロバス以下なら無料で駐車できます。
(2018/12/12)【現地案内板より転載】この庭園は昭和三十五年一月に月星化成株式会社より寄贈され、財団法人高山彦九郎史跡顕彰会が管理しているものです。
設計は奈良国立文化財研究所工学博士森蘊(オサム)の手によるもので、京都風をそのままに王朝風の佇まいを入れ、萩坪、山吹坪、稚松坪など石組みに前栽をあしらっての枯山水で一石一岩の姿を藤原時代の作庭記の内容や鳥獣戯画に描かれている動物の遊び戯れていている様になぞらえ、また中島を配した心字の池やこの池に注ぐあたりの築山、滝遣水加えて京都より移築しました茶室や、鞍馬の赤石、北山杉の植込みはこの庭園の話題です。
この茶室の名は庭園西側にあります、勤皇志士高山彦九郎の墓石に刻まれています、「松陰以白居士」の法名に因み、「以白庵」と名付けています。