刈宿町にある常楽院閻魔堂。
幼い頃からずっとある。
夜にみるとすごく怖かった思い出があります。
刈宿町にある常楽院閻魔堂。
国道247号線沿い、刈宿の交差点から100メートルほど北へ行くと右手に小さなお堂があり、そのお堂の両端にきつ然と立っているのが2体の鬼です。
よく見るとなかなか可愛らしいその顔つき。
体も漫画チックな体系をしております。
コンクリートで作られてたと思しき鬼についてネットで調べてみましたが全く手がかりがありませんでした。
まだまだネットでもわからない情報ってあるもんですね。
そこで参考にしたのは書籍です。
私も大好きな1冊、「東海珍名所九十九ヶ所巡り」が色々と教えてくれました。
著者の大竹敏之さんは浅野祥雲の研究でも知られた方です。
浅野祥雲というと、知る人ぞ知る「桃太郎神社」や「関ヶ原ウォーランド」のオブジェを製作した方。
刈宿の鬼は浅野祥雲ではありませんが、なにやら通じるものがありますね。
本によれば、近くにある刈宿の大仏と同じ時期(昭和4年頃?)に地元の澤常吉さんが音頭を取り作られたのではないかと言われているそうです。
右の鬼の角が折れているのは伊勢湾台風で倒れた際に折れてしまったとのこと。
作られてから90年ほど経過しているようですが、その存在感が衰えることはありません。
鬼の手にみかんが乗せられているのは今も昔も変わりませんね。
漫画チックな鬼に引き寄せられてお堂の中を覗き込むと、そこには堂々たる(というか怖いほどの迫力を持った)閻魔様がどどーんと座っていらっしゃいます。
小さな子どもさんなら泣いてしまうかもしれません。
鬼に対してこの造形の違いは一体何なのか、と突っ込みを入れたくなること間違いなしです。
「東海珍名所九十九ヶ所巡り」から少しご紹介をしてみますと、お堂の中に芳名録がありますが、この記載は実は刈宿の大仏様に関するものだそうです。
すなわち、刈宿の大仏と同じ時期に造られたのではないかと推測されるわけですね。
それにしても、閻魔様の眼光鋭い像は見ていて迫力があります。
筆の持ち方にやや疑問が残るものの、爪は鋭く、かなりのこだわりを感じます。
東海地方の珍スポットとしてもっと脚光を浴びても良さそうなものです。
近くの常福寺の大仏様を作成した「後藤鍬五郎」氏が関わっていると言われている焔魔堂になります。
表に立っている鬼象との造形の違いはすごすぎです。
名前 |
焔魔堂 |
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ジャンル |
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住所 |
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評価 |
4.5 |
1月16日初閻魔の日なので、寄ってみた。
中には入れなかったが、参拝する。