ご祭神:天照大御神配祀神:誉陀和気命,大年神,天忍穂耳命境内社:田中神社(大年神),八幡神社(誉陀和気命),若宮神社(天忍穂耳命),中島鎮守宮,若年神社,射矢谷鎮守宮,八上神社,御守神社,熊野神社,弁天神社八上神社は田辺市三栖から高畑山北側山麓の峠を越えてきた山脚部にある。
社叢はよく保全されたコジイ林で,社殿裏手の斜面に生育している。
林縁の斜面下部にはイチイガシの大木が多く生育している貴重な森林である。
イチイガシは東海以西の山麓に生育するとされているが,開発で姿を消し,紀南でも神社林などに見られるにすぎない。
上富田町では,岡川八幡,稲葉根王子,日吉神社(生馬山王),大宮神社(生馬),篠原などにも大木が見られるが,八上神社では多数がシイと混生しており,町内でのイチイガシ林成立の証拠と見られる大変重要な森林である。
社叢はコジイ林で,ヒメユズリハ,モチノキ,クロバイ,イヌマキ,クロガネモチなどをともない,低木層にはタイミンタチバナ,ミミズバイ,サカキ,イズセンリョウなどが優占し,林床にはベニシダ,ヤブコウジ,アリドオシ,シュンラン,テイカカズラなどが目立つ。
イチイガシが混生する林分にはヤマビワも見られ,林床にはツルコウジが多い。
また,低木層にはルリミノキ,ミサオノキなども生育しており,よく保全された良好な森林である。
熊楠は八上神社の社叢について「シイノキ密生して昼なお闇く,写真をとりに行きしに光線入らず,社殿の後よりその一部を撮せしほどなり」(松村任三への書簡・明治44年)と書いている。
しかし,現在の社叢はシイなどには巨木は見られず,全体的に細く,胸高直径30~40cm程である。
おそらく,神社合祀の頃に伐採され,再生したものと思われる。
これは,八上神社だけでなく、町内の神社林全体にも言えることである。
熊野九十九王子のひとつで八上王子跡として2016年10月に世界遺産に追加登録されました。
名前 |
八上神社 |
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ジャンル |
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電話番号 |
0739-47-1741 |
住所 |
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評価 |
4.3 |
トイレがあり便利。