平城宮跡独特のとても良い雰囲気を醸し出しています。
第一次大極殿の北側に大膳職跡が広がっている。
かなりの敷地がある。
宮内省傘下に大膳職という役所がある。
大膳職とは食糧などの保管やその管理をする事務所。
一般職員のための調理もしていただろう。
その対に当たるのが内膳職、天皇の食事などを担当するところだ。
いまは想像するだけだが、どちらも相当立派な建物だったことは間違いない。
今でもそうだが人間食事するときだけが自由になる。
彼らの食事風景を思い描くのは楽しく微笑ましい。
ここで数々の饗宴も開かれたであろう。
山本周五郎の小説の中で次の一節がある。
「毎年、御佳例の鶴の御吸物が、大膳職においてどのようにも御調進奉ることがかなわず、申すもおそれおおき限りながら、焼き豆腐をもって鶴にかえ奉ったとのことでございました。
」天皇の華麗なる食事とは反対に、彼らの食事は意外と質素だったかもしれない。
この現場に立ち、奈良時代の大膳職や内膳職、華やかな饗宴にタイムスリップするのも面白いと思う。
夜はライトアップ✨
整然と植えられた植木が、平城宮跡独特のとても良い雰囲気を醸し出しています。
ここに建物があったということが分かります。
給食センター平城京で働く役人たちの食事を調理し支給していた『大膳職』と呼ばれる役所があったとされています。
当時の役人の勤務時間が日の出から正午まで、食事は1日2食で夜を家で食べるとして、勤務時間の真ん中くらいの午前9時ごろに1食提供していたのでしょうか。
ただ、奈良時代においても日没前くらいまでのサービス残業が横行していたとも言われており、その役人たちの食事まで提供していたかは定かではありません。
仕事を終えた木っ端役人たちは暗い中をとぼとぼ4km近く歩いて、翌朝はまた3時起き。
平城京暮らしも楽じゃないですね。
名前 |
大膳職跡 |
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ジャンル |
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電話番号 |
0742-35-8201 |
住所 |
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営業時間 |
[月火水木金土日] 24時間営業 |
評価 |
3.3 |
宮内省大膳職(だいぜんしき)跡平城宮第一次大極殿の直ぐ北に位置する此処大膳職は宮中の直会に提供する食品を賄う役所で,大膳職には史生(ししょう),膳部(かしわでべ),職掌(しょくしょう),醤主(ひしおのつかさ),主菓餅(くだもののつかさ)という部局が置かれおり,主菓餅には菓餅所(かへいしよ)という施設がありました。
主菓餅は菓子(果物・くだもの),雑餅(くさぐさのもちい)等(いわゆるsweetsのこと)を遣唐使が持ち帰った貴重な砂糖を使って調理していたかも知れません。