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| 名前 |
空(くう) |
|---|---|
| ジャンル |
|
| 評価 |
2.5 |
| 住所 |
|
公園の一角に、彫刻《空(くう)》が置かれていた。七月の午後、涼しい木陰を探しながら、強い陽射しと重い空気の中を歩き、その前に立った。近づくと、中央に大きな穴があり、その向こうに木の葉が揺れて見える。石の厚みと空洞がつくる影が、角度によって表情を変えていった。ただの穴に見えるのに、周囲の景色とつながっているようにも感じる。名前のとおり「空(くう)」を形にした作品なのだろう。さらに近くで眺めると、表面の凹凸が光を刻み、風が抜けるたび景色と混じり合っていく。「こういう彫刻があるんだな」と、ただそれだけを思った。数歩進んで振り返った。穴は、涼しそうに風を通していた。その風を感じた瞬間、早く木陰に行きたいという思いが、いっそう強くなった。