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北竹ノ下I遺跡は、西条市石延・安用一帯に所在する遺跡です。道前平野農地整備事業に伴い平成30年10月より、北竹ノ下I遺跡を、発掘調査をしています。北竹ノ下I遺跡で確認していた、弥生時代終末~古墳時代初頭の集落域が大きく広がっていることが判明。一昨年度の調査では水田跡、昨年度から今年度にかけては複数の竪穴建物、今年度はさらに同時期の壺棺墓を確認し、生産域・居住域・墓域という集落を構成する3つの要素が揃ったことになり、これらを総合することで、断片的にしかわからなかった集落の全体像に少しずつ近づくことができるようになったそうです。また、北竹ノ下II遺跡では弥生時代の集落が築かれた面よりさらに下の層から多量の遺物が出土しました。遺物は縄文時代早期(約8,500年前)の土器が大半を占めており、その出土量は約5,000点にのほるため、近隣に集落があった可能性が高いと考えられます。周辺地域で縄文時代早期の調査例は少なく、県内で有数の出土量となる押型文土器とともに西条市域の縄文時代を考えるうえで重要な遺跡です。