大原問答の地、勝林院の阿弥陀如来。
勝林院の特徴
天台宗の別院である勝林院は、大原問答の舞台として名高い寺です。
本堂内に鎮座する阿弥陀如来坐像は、一見の価値がある見事な彫刻です。
三千院から徒歩圏内で、静かに過ごせる美しい景色が楽しめます。
大原声明のお寺。来迎院と共に声明の研究の場所として、周りに多くの僧坊が建てられました。ご本尊の阿弥陀如来坐像は、法然上人が延暦寺や東大寺の僧と論争してた時、ご本尊から光を放ち法然の考えが正しいと証明されました。証拠の阿弥陀と呼ばれています。賽銭箱前の席左後ろに、ご本尊様の指と繋がっている五色の綱があり、これを握るとご本尊様と繋がります。案内板の右下のボタンを押すと、声明が流れます。本堂は、再建されてから250年ほど経ち、基礎や屋根などに傷みが目立ち始めてます。再建しようにも、檀家がないそうで、資金不足のため支援のご協力をお願いしてました。
実光院を出て左側正面に大きな建物が眼に留まります。受付で御朱印をお願いし、御朱印台と拝観料を支払い、正面の本堂に向かい本堂に入ると、本堂の阿弥陀像がとても大きいので圧倒されます。 阿弥陀様の横にある「声明(しょうみょう)」のボタンを押すと、録音された声明が鳴り響きます。声明は3分間流れ、仏教における声楽のようなもの(仏教版グレゴリオ聖歌?)だそうです。本堂の中で阿弥陀様を見上げて声明を聞くと、身も心も落ち着き洗われる気がしました。
平安時代1013年創建、大原にある来迎院・往生極楽院と合わせ、天台宗・魚山大原寺(ぎょざんだいげんじ)と総称するようです。現在の本堂は江戸時代1778年に総檜造りで、杮葺き(こけらぶき)、大屋根の反りが美しく、独特の荘厳さがあり、御本尊の阿弥陀如来坐像が金色に映え、すまし顔、平安の時代から市井の人々を見守り下さっているようです。拝観受付の建屋から本堂へ目線を移すと、石畳みから苔のお庭の本堂への景観が、とても美しく、受付の方に、とても美しいですねと声を掛けると、にっこり頷き、そうでしょうそうでしょうと言わんばかりに得意げに見えます。天台宗の天台声明は、法要の中で経典を歌のように唱える宗教音楽、念仏修行の道場として当寺を創建、いわば声明の聖地です。お隣の三千院の境内南側には「呂川・りょせん」北側に「律川・りつせん」、と二つの小川に名が付いていますが、声明音律の呂律(りょりつ・音符)にちなんで名づけられたと謂われがあり、「呂律が回らない」とは、声明が上手に歌えない状況を言うようです。浄土宗の開祖法然上人が当寺で行われた大原問答では、「成仏はむつかしいけれど、往生は易しい」を念仏を唱える事で救われるという、「専修念仏」の教えを説いた場所とも言われています。法然上人ゆかりのお寺が、関西を中心に二十五霊場とあり、法然上人の教えを探しながら、もっとお参りを増やしたいですね。
2022年11月12日に訪問しました。
年越し詣りで訪れました。下の駐車場から真っ暗な道をしばらく歩くと、真っ暗な中に篝火の明かりが眩しく、御本尊の座像は新しい年に相応しい輝きを放ってみえます。小雨降る中、温かい甘酒を頂き、除夜の鐘をつかせて頂き良い初詣になりました。
三千院の参道を進むと小さなお寺があります。小さなお寺ですが、本堂に上がると金色の大仏に圧倒されます。大原問答が行われた歴史あるお寺で、大原の住民と密接なお寺とのことで、庭もよく手入れされています。ひさしぶりに再訪しましたが紅葉が美しく、三千院だけではなく大原の魅力の深い歴史を知る上でぜひ一度訪問してほしいです。宝泉院とともにぜひ一度訪問されることを強くお薦めします。
こじんまりとしたお寺だけど、お庭が綺麗でした。外側のトイレも綺麗でお洒落でした。
2022年11月中旬〜下旬に来訪三千院→勝林院へ三千院から橋を渡って真っ直ぐ突き当たり。入り口から紅葉🍁が美しかった。
三千院に行ったら必ずこちらの勝林院さんに参拝します✨🥹いつ来てもご本尊様が優しく迎えてくださいます。
| 名前 |
勝林院 |
|---|---|
| ジャンル |
/ |
| 電話番号 |
075-585-5177 |
| 営業時間 |
[木金土日月火水] 9:00~16:00 |
| HP | |
| 評価 |
4.2 |
| 住所 |
|
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勝林院の御堂の入口にある梁の彫物が素晴らしかったです。立体感が物凄くて まるで生きているかのように活き活きとしていました。