山県有朋の邸宅跡で、和風庭園を楽しむ。
三番町共用会議所の特徴
皇居のお堀沿いに位置し、歴史ある会議室である。
明治の元老・山縣有朋の邸宅跡が魅力の一つ。
大江宏による建築と美しい和風庭園が楽しめる。
駅のポスターで11月29日、30日一般公開を知りました。ガイドツァーの時は人がいなくなるので庭園の全景が写せます。
山県有朋さんの別邸だったところですが現在、各省庁の会議室として利用されています。清掃はかなり行き届いていてきれいです。施設受付に一声かければ利用者であれば庭を見学することも可能です。自販機はないので近くのコンビニをご利用ください。
皇居のお堀沿いにある会議室。かつての藩邸跡なんでしょうか?敷地からは武道館の金色に輝く玉葱が見えます。
三番町共用会議所は、明治の元老 山縣有朋に建築した邸宅跡です。当時の建物が戦災により燃えましたが、庭園と明治天皇の御幸を記念して建てられた碑が残っています。山縣有朋の庭園らしく本当の水が流れる川と池とパーティーが開催できそうな広い芝生の空間が印象的です。また、国立能楽堂を設計した建築家「大江宏」によるコンクリートの打ちっぱなしのモダンな別館があり、年に一度の秋の公開日には内部も拝見できます。年に一度の公開日を楽しみに待っていました。なお、今は農水省管轄の建物ですが、その昔は米価審議会の会場でもあり、目の前に駐車場には、筵旗を掲げたコメ農家が気勢を挙げる姿をニュースに流されていた時代もありました。
設計:大江宏施工:大成建設竣工:1956年本作はRC造、地上二階地下一階からなる。敷地は山縣有朋の私邸(片山東熊、1885)跡地で、緩やかな斜面に広がる庭を見下ろす位置に建つ。深いバルコニーが描く水平ラインと、軽快に立ち並ぶスレンダーな円柱が特徴的なファサードは、大江らしい繊細なプロポーションをもち、現代の建築では実現し得ない、優れた審美性を有している。バルコニー床の人研ぎ石の目地には硝子が用いられていたり、地下へ下りる階段室壁面にはグラフィカルな塗装が施されているなど、細部まで大江のこだわりが認められる。二階の一部は和室となっており、二つの間が襖を隔ててならぶ。面と線による構成が特徴的な天井は、大江が私淑した堀口捨己の設計手法を想起させる。
関係者しか入れない場所ですが、2023年11月、年1回の公開時に訪問、大江宏の建築と和風庭園を見せていただきました。手厚いもてなしで、講演会、見学ツアー、お茶・お菓子のサービスがありました。
一般公開は限られているので、ご興味があれば調べてから訪問して下さい。
農水省の施設で、意外と谷が深い立派な庭園がある。農商務大臣官邸があったから農水省のもの。昔は米価審議会をやっていた。
山県有朋の邸宅跡なので、庭園は他の山県有朋の庭園に共通する特徴があります。別館の設計は大江宏です。普段は見られませんが、秋には一般公開されます。
| 名前 |
三番町共用会議所 |
|---|---|
| ジャンル |
|
| 電話番号 |
03-3261-5166 |
| 営業時間 |
[月火水木金] 9:00~17:45 |
| HP | |
| 評価 |
4.3 |
| 住所 |
|
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2025.11一般公開があると知って、その日に訪れた。庭が素晴らしい。庭作りの名手・山縣有朋の庭だったそう。ただ、震災と戦災で破壊されたので、航空写真で作り直したのが現在の庭。700弱の樹木があるそうで、100本もないと思ったので驚愕。ガイドツアーの方の誠実な説明が素晴らしかった!下調べや勉強、説明の練習など、たくさんの積み重ねを経たガイド。ありがたいですね。今は会議室として使われるこの建物、建築についての説明を受けてから見ると、たくさんの驚きがありました。井戸っぽいとこから涌き出てる水、水道水だそうです。