国指定の史跡、油田牧の魅力!
下総佐倉油田牧跡の特徴
江戸時代に関連する油田牧の史跡で、見応えがあります。
国指定の史跡として貴重な捕込施設が残っています。
令和元年6月に国指定され、訪れる価値があります。
もう素晴らしすぎます! 保存状態が完璧で欠けた場所も無く、そのまま再利用できそうです。「野馬込」とは野馬を捕獲するために江戸時代に築かれた施設の事なのですが、各所の土塁が完全な形で残り、ここに追い込まれたウマの気分を追体験出来ますよ(笑)。馬は当時、武家が騎乗する他に民間では運搬業務や農耕にも用いる重要インフラ的存在でした。江戸幕府は安定した供給のために、今の千葉県内に数多くの広大な放牧場を所有していて、それらは周辺の農地に害を及ぼさないよう、長大な土塁で囲われ「牧」と呼ばれました。ここ油田牧は東西4.7km南北4.6km、約10㎢という気が遠くなるような広さでしたが、これでも佐倉にあった7つの牧の中では最小面積だそうです。牧内で馬は放し飼いで、人工的に交配はせず自然繁殖に任せていました。なので牧場というより保護区に近いものだったかもしれません。油田牧には100〜150頭が生息していて、年に一度「野馬込」に追い込んで捕獲・調査を行うのですが、これが名物になるぐらい勇壮で面白い行事だったのです(笑)。馬を追う勢子たちの掛け声、馬のいななきが野に響き渡り、地響きするほどの勢いで疾走する馬々の群れに見物人たちは熱狂し、酔いしれました。当時の絵(写真参照)を見ると出店まで出るほどの賑わいです(笑)。では野馬込に入ってみましょう。まず追い込んだ先には2〜3mの高さの土塁があり、その一部が低く切れていて逃げ道に窮した馬は、そこに吸い込まれていきます(写真参照)。最初の区画である「捕込」です。ここで武家に献上したり民間に払い下げたりする馬と、若すぎる等の理由で牧に返す馬とを選別します。返す方の馬は捕込入口からの直線上に、同じように土塁が低い場所があって、その向こうにある「溜込」と呼ばれる場所に誘導されます(写真参照)。一方、献上用・払い下げ用の馬は捕込入口から右側にある「払込」へと送られました。こちらは溜込と違って捕込からは、中の様子は見えないように工夫されています。土塁が折り重なり、まるで城のようですが、馬がケガをしないよう空堀が無い事で区別出来ます。それにしても、ここがかつては放牧場であり「ノラ馬」が自由に闊歩していたかと思うと、不思議な感じがしますね。
ここは江戸時代にあった油田牧の野馬込跡です。徳川幕府は軍用馬の養育を主な目的に、広大な下総台地にいくつもの牧を持っていました。大きくは西の小金牧と東の佐倉牧に分かれ、さらに佐倉牧には7牧もあり、油田牧はその一番東に位置していました。野馬込(※)は放牧していた野馬(半野性の馬)を追い込んで捕獲するための施設で、捕込、払込、溜込の3区画からなっています。毎年捕獲時期には大勢の見物人も出る一大イベントだったと云われています。明治になると下総牧は廃止され、新田の開発が行なわれ初富から始まる13の開墾地へ変貌して行きます。九美上という地名は9番目の開墾村だった事に由来しています。地権者の方の御努力で国指定史跡になったこの野馬込跡は、当時の油田牧を代表する貴重な史跡にあたります。(※野馬込と呼ばず 込あるいは駒込、捕込ともいいます)
令和元年6月、国指定の史跡になりました。現在は見ることが難しそうですが、一般公開にむけて整備を望みます。
| 名前 |
下総佐倉油田牧跡 |
|---|---|
| ジャンル |
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| 営業時間 |
[水木金土日月火] 24時間営業 |
| HP |
https://www.city.katori.lg.jp/culture_sport/bunkazai/isan/isan_vol001-010.html#cmsVol003 |
| 評価 |
3.6 |
| 住所 |
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放牧していた野馬を集めて選別する施設を「捕込(とっこめ)」と言う。佐倉牧を七つに小区分した牧の一つが油田牧であり、その捕込がここである。佐原駅からJRバス関東で多古台バスターミナル行に乗り「九美上」バス停で下車し20〜30分歩くか、京成成田駅から佐原粉名口車庫行に乗り「赤坂台」バス停で下車して40分ほど歩かなければならない。佐原からの方が近いが本数が少なく、成田からは本数はあるが歩く距離が長い。ただ、平坦なのでそれ程疲れずに行ける。形状は三角形で、内部は3区分され、高さ2〜3メートルの土塁が各区画を巡っている。野馬を集める「捕込」、幕府に献上したり払下げする馬を集める「溜込」、再度牧に放す「払込」の区画状況がよく保存されている。「捕込」の入口右手の土塁(祠がある場所)は周囲に比べて高く、土塁上の平坦な場所が広いのは、鎌ヶ谷市にある小金中野牧の捕込に表示されている、野馬を選別する役人がいる場所=「御小屋場(御照覧場)」の跡だったのかもしれない。遺構の後背地は谷となっており、中野牧や小間子牧(八街市)の立地と似ている。非常によく保存されているが、整備が追いついていない。保存と公開の兼ね合いもあるだろうが、国指定の史跡である以上、価値に見合った整備を期待したい。なお、香取市のHPにこの史跡のパンフレット(PDF)があるので訪問前に一覧することをお勧めする。