780年前の歴史を感じる寺院跡。
稲佐廃寺跡の特徴
奈良時代末期に建立された寺院跡であることが魅力です。
出土した瓦や礎石が歴史を物語る特別な場所です。
平安時代の遺跡として貴重な文化財を感じられます。
ここは、出土した瓦や礎石 などから、 平安時代 (794~1191) 寺院跡である。 伽藍の配置は、 東に塔、 西 に金堂、 北に講堂を配し、 回 廊をめぐらし、 中門および南 ほっ き じ 大門を構えた法起寺式と推定されている。この寺院跡の一部から中世の堀と切り落としが発見されており、 中世城の一部に利用 したものと推測される。 熊野座神社はその後建造さ れたものである。
| 名前 |
稲佐廃寺跡 |
|---|---|
| ジャンル |
|
| HP | |
| 評価 |
4.0 |
| 住所 |
|
周辺のオススメ
奈良時代末期(780年前後)に建立されたと考えらえる寺。当時菊池川右岸を主勢力として栄えていた日置氏の立願寺や郡衙が荒廃しだしたタイミングで稲佐寺が作られたようだ。出土した瓦は新羅系であったようだ。肥後で新羅系と言えば日置氏と関係が深く遣新羅大使であった初代肥後国司 道君首名(663-718年)だが関係は見えない。日羅(-583年)は百済系だから関係は薄いだろうし。建立前後の経緯は不明だが後に菊池川左岸は安楽寺天満宮が進出し1100年頃には高瀬にも勢力を伸ばしてきておりその中で荒廃したと思われる。