真忠組浪士屯所(大村屋)跡 / / .
真忠組事件 幕末期の尊王攘夷運動が過熱する時代、ここ房総九十九里の地にも志士達の熱い戦いがあったことは、殆ど知られていない。
楠音次郎正光(烏山藩浪人樋山民弥)、三浦帯刀有国(小口順之介)を首領とする真忠組が、ここ小関村旅籠大村屋に本拠を構え、尊攘活動を活発化した。
江戸幕府はこれを鎮圧するため、多胡藩・佐倉藩・福島藩(東金陣屋)・一宮藩とともに幕府軍を派遣し、三か所の拠点を攻撃した。
多胡藩は八日市場福善寺を、一宮藩は茂原東光寺を、他は大村屋を攻撃し、楠音次郎は討死、三浦帯刀は捕えられた。
ちなみに事件の様子を著す文献の内、漫画家手塚治虫先生の【陽だまりの樹】は、フィクションの要素が多くありつつも、非常に興味深い内容であると思われる。
(この作品では、幕府軍が陸軍歩兵隊を率いていることになっているが、実際は幕府歩兵隊初陣は、この事件の半年後の水戸天狗党の乱である。
) 現在この場所には、木製の白い標柱のみ存在し、遺構は跡形もない。
追伸: 2017年6月18日現在、木製の白い標柱は消滅し、当時を偲ぶものは全く無くなってしまった。
名前 |
真忠組浪士屯所(大村屋)跡 |
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ジャンル |
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住所 |
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評価 |
3.8 |
持ち主です。