地下鉄成増駅5番出口から徒歩約3分の場所に佇む小治...
庚申信仰は、体の中に三尸(さんし)という虫がいて、庚申の日にその虫が体から抜け出して宿主の悪事を天帝に報告する。
それによって宿主は寿命が縮まり体の中にいる三匹の三尸すべてが抜け出すと死んでしまうと考えられていたそうで、庚申待ちというのは庚申の日に三尸が抜け出さないように徹夜で見張るというもの。
江戸時代の庶民信仰は長寿を願うものが多かったからこれもその一つでしょう。
三猿というと日光東照宮の厩舎の三猿が有名ですが、見ざる・聞かざる・言わざるは、天帝に見させない・聞かせない・言わせない(報告させない)という意味で庚申塚(塔)には必ず刻まれています。
青面金剛様が座っている・・・という、ちょっと珍しい庚申塔です。
名前 |
小治兵衛窪庚申尊 |
---|---|
ジャンル |
|
住所 |
|
評価 |
4.0 |
川越街道沿い、地下鉄成増駅5番出口から徒歩約3分の場所に佇む小治兵衛窪庚申尊(こじべえくぼこうしんぞん)。
国内各所にある庚申塔・庚申塚の中の一つです。
建屋に守られており、遠くからでも目を引く佇まいです。
今日も、どなたかからのお参りの跡が見受けられます。
かつてはこの石碑の周辺は小次兵衛久保と呼ばれ、橋を作ってくれた盗人小次兵衛の民話と共に、庚申塔が残っているのだとか。
庚申塔・庚申塚は、干支の庚(かのえ)と申(さる)が組み合わさった言葉で、中国より伝来した道教に由来する庚申信仰により建てられた石碑や塚を指すようですが、半ば日本の文化風習として継承されてきたようです。
村の端に建立し、疫病や災いから民を守る神様の使命をも負っていたようです(諸説あり)。