名前 |
妙好寺山門 |
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ジャンル |
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住所 |
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評価 |
3.0 |
市川市指定有形文化財「妙好寺山門」の、教育委員会による説明看板を引用します。
この山門は、妙好寺十二世観樹院日秀聖人により、宝暦十一年(一七六一)に造立されたものです。
構造は切妻茅葺の四脚門で、大部分が欅材で構成され全体に弁柄塗が施されています。
柱頭部はと呼ばれる先細りのカーブに加工され、上に三斗、中備に板蟇股を用い頭貫木鼻・虹梁・挙鼻などの絵様が江戸時代後期の特色を示しています。
市川市内では茅葺の門は少なく、建立年代が判明している建物としても貴重なものであり、昭和四十三年(一九六八)二月二十七日に市川市有形文化財に指定されています。
平成八年六月から九年三月まで、二年にわたる山門の修理が行われました。
修理の概要は建物の傾斜が大きく、また柱根の腐朽も著しいことから半解体修理として始めましたが、解体途中で軸部の納まり上、解体修理に変更しています。
修理方法はできるだけ古い当初の材料を残すため、柱を根継し各腐朽部材の取替及び埋木・矧木修理を行いました。
柱礎石高さも長い年月の間に周囲の地盤が上がったのに合わせて建物も嵩上げしています。
また調査により当初は軒下内まで石畳があったことや、建物に弁柄・松煙塗が施されていたことが判明し、今回の修理で復原しています。
平成十二年三月 市川市教育委員会。