埼玉県道76号線を挟んで糠田運動場の西側に鎮座する...
境内結構広い。
木々鬱蒼、本殿なかなか立派。
糠田氷川神社(ぬかだひかわじんじゃ)御祭神 須佐之男命 稲田姫命合祀社 八坂神社 春日神社 諏訪神社 宗像神社 荒脛神社 三峰神社 白山神社 神明神社境内社 柳生・浅間社(諏訪社) 冨士浅間社 大國社 厳島社 八坂社 天神社 稲荷社由緒糠田村 氷川社 村民の持 文禄の頃まで小社なりしが寛永年中村の鎮守として造營すと云末社 稲荷社 天王社 八幡社 鹿島社神明社 天神社 稲荷社二宇 以上共に村の持(「新編武蔵風土記稿」参照)鎮座地の糠田は、荒川左岸の低地に位置し、その地内には、嘗て「糠田の渡し」と呼ばれる荒川の渡し場がありました。
対岸の比企郡須戸野谷新田(現吉見町)と結ぶこの渡し場は、糠田河岸という河岸場でもあり、熊谷の久下から下ってきた船の最初の休み場でした。
この糠田の鎮守である当神社は、朝日山と呼ばれる台地上に祀られ、須佐之男命と稲田姫命の二柱を祭神としています。
そのため、本殿は二間社の流造りとなっていて、内陣には「氷川大明神御宝前 享保三年(1718)戌二月吉日」の銘のある金幣が納められています。
なお、当神社の境内は、昭和五十五年(1980)に県から「ふるさとの森」に選定された美しい社叢に包まれていて、社殿はこの森の中央にあります。
当神社の由緒については、「風土記稿」糠田村の項に「氷川社 村民の持、文禄の頃(1592~1596)まで小社なりしが寛永年中(1624~1644)村の鎮守として造営すと云」と記されています。
この記述と、境内が地元の旧家の河野権兵衛が代々住居を構えた「権兵衛屋敷」に近い所にあることから、当神社の創建には河野家が深くかかわっていたと推測できます。
現在の本殿は、享保三年(1718)に建立されたもので、平成五年(1993)には鴻巣市有形文化財(建造物)に指定されました。
ちなみに、この本殿の四周には精緻な彫刻が施されていますが、数年前にその一部が心ない輩に盗まれてしまったことが惜しまれます。
(埼玉県神社庁発行「埼玉の神社」参照)鴻巣市指定天然記念物「糠田氷川神社社叢」埼玉県土の東部平野部を占める低平地は、「埼玉平野」とよばれ、古代より利根川をはじめ荒川や渡良瀬川の氾濫によって形成されました。
洪水災害等の氾濫が居住地を襲ったとき、住民は当然水より高い場所に避難します。
埼玉平野は広大な低地であり、住民が生活する集落は、自然堤防などの微高地が大部分です。
その微高地の中でも僅かに高い場所に寺社が建っていることが多く、所謂神社ならば「鎮守の森」を形成しています。
同じく寺院の場合も山号をもつように、山に立地しているものが多く、微高地の集落が氾濫による浸水に襲われた時、より高い寺社の地に避難したと考えられます。
大水から、鎮守の森などに避難する行動は、当時の民衆の習慣・慣例となって各地に言伝えられていると思われます。
糠田氷川神社もその避難場所として、史料として残されています。
明治四十三年(1910)八月十一日十一日午後七時北足立郡田間宮村大字糠田堤外の家屋は床上浸水百七十八戸、同村大字登戸床上同八戸、同大間道三戸、同中野は床上浸水二十四戸に及びたるを以て、老幼婦女等は東光寺、大間の氷川神社境内に避難したり、‥‥昭和二十二年(1947)九月十五日 カスリーン台風本宮田間宮小学校、氷川神社々務所、放光寺の三箇所を指定して応急設備を施し、九月十五日夜半より九月廿一日まで一週間、収容延人員 1,023人を算するに及んだ。
荒川の氾濫に備え、九月十五日午前8時30分消防団全員、更に各戸一名宛の奉仕員で防水班を編成、準備態勢を整えた。
その後、荒川の水位は刻々と上昇し越水の危険が迫ったので、全村民男子総動員を指令した。
また、隣町村消防団員、鴻巣町警察署員併せて103名が応援にかけつけた。
午後5時10分溢水する堤防口から徐々に決潰が始まった。
出動人員1663名必死の水防も空 しく、午後5時40分頃樋管堤防(渡内)が一大音響と共に破堤した。
さらに、午後6時30 分頃他の樋管堤防(行人)も破堤した。
奔流は大海の怒濤の如く耕地に浸入、民家も次々と水没していった。
田間宮小学校、氷川神社社務所、放光寺の三箇所を指定して応急設備を施し、九月十五日から同月二十一日まで一週間、延べ人員1023人を収容した。
当村内非浸水地帯秋元酒造工場外五箇所で、消防団員、婦人会主体に炊出しを開始し、一日平均1397名に対し、十六日から四日間給食に努力した。
この間の食糧は、米二十五俵、コッペパン15000個であった。
過去の史料から、出水の際多くの「鎮守の森」が、緊急の避難地、また助け合いの拠点 として大きな役割を果たしたことなどを明らかにしています。
(サイト「古社への誘い 神社散策記」参照)
広くてきれいにしてますね。
名前 |
糠田氷川神社 |
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ジャンル |
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住所 |
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関連サイト | |
評価 |
3.8 |
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荒川の左岸、埼玉県道76号線を挟んで糠田運動場の西側に鎮座する氷川神社土手ランニング途中に立ち寄りました。