足利公園内にある小さな美術館です。
サイクリングで足利を訪れました。
長林寺にある田崎早雲のお墓参りをしてから、早雲美術館に行きました。
ダイナミックな富嶽図に圧倒されました。
傑作です。
青々したもみじを見ながら、静かで豊かな時間を過ごすことができました。
絵画関係者と地元の方以外は田崎草雲の名前は、司馬遼太郎の歴史短編「喧嘩草雲」で初めて知った人が多いのではないでしょうか。
私もその一人です(笑)。
足利藩士出身の絵師で、幕末の江戸に出てからは絵画だけではなく、当時としては長身の180cm近い体格と剣術・柔術の素養を活かして江戸最強絵師(?)として君臨した様子が面白おかしく描かれています。
書画会で自分の絵を貶める相手には、容赦なく拳骨で殴りつけていたと言うから堪らないですね(笑)。
もっとも彼はタダの暴れん坊ではなく、同時に勤皇派尊皇派の文化人や志士とも親しく交際しており、安政の大獄時には幕府から嫌疑を受けるほどの思想人でもありました。
足利藩に帰参した後は藩主を説得し藩論を尊王論に統一させて、維新後の足利藩が「勝ち組」として残る事が出来た最大の功労者になる所で「喧嘩草雲」の物語はほぼ終わっています。
ココでは、その後の草雲を知ることが出来て実に興味深かったです。
橋本雅邦や高村光雲と並んで最古参の宮内省管轄「帝室技芸員」に専任されるという栄誉も受け、画家として華々しい後半生を送ったようです。
「喧嘩草雲」では維新後は世に出ることもなく、静かに生を終えたように書いてありましたが、実際はこの山房で数多くの後進を育てるなど積極的に活動していたとのこと。
やっぱり小説をそのまま信じちゃダメですね(笑)。
美術館の方には、まだ入館したことはありませんが、庭園が素敵です。
四季折々に違った景色を見せてくれます。
加えて、庭園内にある白石山房では、年に数回の呈茶会の開催があります。
毎月ではありませんが、月始めの第一日曜日の開催のようです。
小さい門から入るのが珍しいし、庭も綺麗です。
旧居と画室も見学できて楽しいです。
展示品は多くないけど、良い時間が過ごせる美術館だと思います。
司馬遼太郎の短編「喧嘩草雲」で田崎草雲のことを知り訪問しました。
館内の写真は小説から受けるイメージは全く違って仙人然とした方でした。
しかし幕末には藩論をまとめ民兵を組織し混乱から足利藩を守りました。
以降は画家として活躍されたようです。
館内では「富士(富嶽図)」や「絹本著色花鳥図3幅対」など雄大な筆遣いと繊細な筆遣いの作品を見ることができます。
多才な人だったようです。
敷地内には草雲ゆかりの白石山房・茶室・画室・七里香荘があり外部よりの見学が可能です。
墓は長林寺にあり、とても立派でした。
足利公園内にある小さな美術館です。
美術館の入館口の前に、庭があり、落ちついた雰囲気のなか、四季を感じながら、ゆっくりと鑑賞できます。
庭を抜けると、展示棟、画室・茶室の建物3棟の構成になっています。
画室・茶室は、開館日に限り貸し出しもされます。
駐車場は、美術館前と公園利用者のものが利用できます。
名前 |
草雲美術館 |
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ジャンル |
/ |
電話番号 |
0284-21-3808 |
住所 |
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営業時間 |
[月火水木金] 9:00~16:00 [土日] 定休日 |
評価 |
3.8 |
足利公園の帰りに寄りました。
お庭の紅葉🍁が彩っていてとても綺麗でした。