名前 |
旧上中田念仏道場 |
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ジャンル |
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住所 |
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評価 |
3.0 |
もともとは赤尾谷(五箇山を形成する谷の一つ)の「上中田村」存在した真宗大谷派の寺院ですが、平成7年にここへ移築されました。
平安時代の後期まで飛騨地方の多くは天台系密教(真言密教)の強い影響下にあり、他の宗教の入る隙がありませんでした。
1253年に親鸞の弟子「嘉念坊善俊」が庄川沿いに浄土真宗の布教を開始します。
以降、浄土真宗は「(念仏)道場」と呼ばれる基点を各所に作り徐々に勢力を広げます。
8代目蓮如上人の時代(室町時代)には浄土真宗の勢力はさらに広まり、寺や念仏道場を中心とした宗教色の強い集落が飛騨・北陸の各地に形成されました。
この地方は豪雪地帯で、かつ土地の生産性が低く生活は豊かでありませんでした。
このような厳しい土地での生活には宗教による「団結」が必要だったのでしょう。
道場とは、言うならば「団結小屋」の役割を果たしていた施設と考えられます。
ところで浄土真宗は「南無阿弥陀仏」という「念仏」を唱えます。
意味は「阿弥陀さまにすべてお任せします」だそうです。
覚えやすく、いいリズムの言葉ですね。
この言葉を選んだ法然のセンスが光ります。
そういえば古今の「名曲」はみんな「覚えやすく、いいリズム」のものばっかりでしたね。
Don't carry the world upon your shoulder........みたいな。
2024.12.1