名前 |
堅石三社 |
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ジャンル |
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住所 |
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評価 |
2.7 |
郷原宿堅石集落の三社神社(堅石三社)も、宿場の大火で神社の来歴に関する史料を失ったため、創建とその後の歴史は不明です。
諏訪社が祀られているので、おそらく郷原神社(諏訪・稲荷社)とかなり共通する歴史をもっているのではないでしょうか。
それでも祭礼などの行事が続いてきたので、祭神については伝承されてきました。
境内入り口付近の説明板によると、祭神は伊弉冉(いざなぎ)尊、建御名方(たけみなかた)命、軻遇突智(かぐつち)命だそうです。
この神社の元来の主祭神は建御名方命すなわち諏訪明神ではないでしょうか――中山道⇒善光寺街道の経路で諏訪社信仰と神社勧請が広まったという見方です。
というのは、拝殿と本殿を囲繞の形状が諏訪社を彷彿させるからです。
大和王権系の父子神である伊弉冉尊、軻遇突智命は江戸後期ないし明治期に付け加えられたように思えます。
日本の神社は、境内に八百万の神を祀ってにぎやかにうる傾向がありますが、この神社もしかりです。
説明板によれば、境内社として神明宮(天照皇太神)、琴平社(崇徳帝)、天神社(菅原道真)、蚕玉社、山神社が祀られています。
ほかに境内には火伏せの神=秋葉社の碑もあります。