海に向かって、立派な像が立っています。
『世の中よ道こそなけれ思ひ入る山の奥にも鹿ぞ鳴くなる』藤原 俊成(ふじわら の としなり)の歌です。
藤原 俊成は、『千載和歌集』の撰者として有名な歌人で藤原定家の父親です。
門下からは息子・定家をはじめ、○寂蓮○俊成卿女○藤原家隆○後鳥羽院○九条良経○式子内親王など優秀な歌人が輩出しています。
冒頭の歌は、この世の中には、悲しみや辛さを逃れる方法などないものだ。
思いつめたあまりに分け入ったこの山の中にさえ、哀しげに鳴く鹿の声が聞こえてくる。
という訳で、俊成が27歳の時に詠んだ「述懐百首」の中で鹿をテーマにしたものだと書かれています。
「道」というのは、世の中のつらさを逃れる道、方法ということ。
平安時代には世俗を離れてお坊さんになる、出家することでした。
昔の27歳というと立派な大人で、この歌が詠まれた当時は、西行法師をはじめ、俊成と同じ年頃の友人たちが次々と出家していました。
俊成もそんな中でさまざまに悩み、悩んでもどこへ行こうと悩みはつきない、という内容のこの歌を詠んだのでしょう。
作者藤原俊成は、西行と並んで後鳥羽上皇に賞賛されたように、平安時代末を代表する歌人でした。
その歌はやさしく、技巧に走らず自分の心の内を語っていく抒情的です。
今で言うなら癒し系でしょうか。
俊成卿は、三河湾に面して温暖な気候のココを大変好んだと伝えられている。
当時クスノキなどが群生していた荒地の開発をおしすすめて、「竹谷荘」「蒲形荘」を開発し、蒲郡の礎を築いた。
『吾妻鑑』という歴史書には、竹谷・蒲形荘を開発した人物として、俊成卿の名が記されている。
名前 |
藤原俊成像 |
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ジャンル |
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住所 |
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営業時間 |
[月火水木金土日] 24時間営業 |
関連サイト | |
評価 |
3.9 |
竹島の公園にある像。