名前 |
金毘羅神社 |
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ジャンル |
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住所 |
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評価 |
3.8 |
赤見町金毘羅神社御祭神 大物主神(推測) 崇徳天皇(推測)国道293号線の北側の山際、僅かな集落の間の斜面に金毘羅神社があります。
斜面上は佐野ゴルフクラブのコースが広がっていますが、集落側からは見えません。
山際の家々を結ぶ生活道路から山の斜面側に石段が続き、その上にシンプルな神明鳥居が見えます。
最上部に社殿がありますが、拝殿も本殿も外壁が剥がれるなど、傷みが進んでいます。
拝殿内外には天狗の面や鉄下駄を描いた奉納額が複数あり、拝殿奥から本殿につながる扉の左右には随身木像が配され、天狗の木像もあります。
由緒や歴史についての資料が見つかりませんので、正確な事は分からないのですが、江戸時代になると、香川県の象頭山金毘羅大権現を基に、天狗の面を背負った白装束の金毘羅道者(行人)が全国を巡って金毘羅信仰を普及したとありますので、その頃の創建であろうと予測できます。
地域の安全と雨乞いを祈願したのではないでしょうか。
木像や天狗の面など、作成するのにかなり技術を要する奉納品がありますので、往時は地域の中心であったことが窺えます。
(個人的な推測です)赤見町駒場地域住民は国道293号線のすぐ南側を「ばんば」と呼んでいます。
付近にも「馬」に因んだ地名が多いことから、昔この地域に馬が生息していたことに由来するのかも知れません。
赤見とは、足利時代末期に赤見伊賀守がこの地に城を築き赤見城と呼んでいましたが、永禄年中佐野氏に攻略されたこともあり、且つ赤見六郎の墓などあるところから、赤見の村名が起きたものと思われます。
一説では、当時の領主が山頂から眺めたところ、紅葉を見て賞咏し、その後、村名を赤見と名づけたとの伝説があります。
(「佐野市HP」参照)