震災で、地球儀の丸い石が落ちてしまったらしい。
神戸市須磨区にあるみどりの塔です。
須磨浦公園内にひっそりとあります。
国土緑化運動を推進するみどりの羽根事業のモニュメントとして大東亜戦争後の昭和29年に建てられた塔ですが元々は国威発揚のために昭和16年に建てられた「紀元2600年記念塔」やったんやとまぁ…世が変わればなんとやらですなー。
■みどりの塔みどりの塔は昭和16年(1941)「八絋一宇の塔」として建立した後に、昭和29年(1954)みどりの羽根運動の事業として改修された。
◽最初は昭和16年(1941)11月10日に、神戸新聞提唱による「紀元二千六百年記念塔」の除幕式が挙行された。高さ52尺有余というから、20m位か。
上部には金鵄が羽ばたいていた。
「天壌無窮」「八紘一宇」「億兆一心」の文字がレリーフされていた。
同様なモニュメントには宮崎市の「平和の塔」がある、こちらは今も「八紘一宇」の文字が見える。
◽次の「みどりの塔」みどりの羽根運動の事業では昭和29年(1954)4月3日に除幕式があった。ブロンズの女神像は地元作家の新谷英夫で、題は『薫風』、神戸市の発展飛躍を表わし、レリーフは希望と平和を象徴しているとある。聖戦完遂に向けて人心を収攬するために建てた塔は、敗戦で主旨を換えて国土緑化という国家再建の動きに合わせ平和を誓う塔にリニューアル。
同年4月6日に天皇皇后両陛下は国土緑化大会植樹祭のため、垂水区の小束山県有林も訪問された。■塔をコの字形に石塀が囲み左右の塀の上に高さ1.5mの石柱が立つ、その石柱の頂きに載せてあった一対の石の地球儀。直径1.2mで重さ2.4トンの円球の大地球儀。平成7年(1995)1月17日「阪神・淡路大震災」の揺れで左側地球儀が塀の外側に落下した、地面に落下したままの状態で残されてモニュメント化した。●復興時は保全修復か遺すべきか議論葛藤はあったと思うが此れで良しとしたい。当時の判断を尊重したい。右側の地球儀は往時のままに台座の上に鎮座しているが、中国の辺りに意図したラインが引かれて見える。写真に添付した。満洲国を表したかと思われる。南はインドシナ半島に掛る大胆なラインだが定かではない。落ちた左手地球儀には此のラインはない。
震災で、地球儀の丸い石が落ちてしまったらしい。
1954年に開催された国土緑化大会記念植樹祭の際に天皇・皇后両陛下が神戸にお越しになった記念として建てられたそうです。
夜はすごい神秘的ですね✩°。⋆⸜(*˙꒳˙* )⸝
JR塩屋駅から須磨駅までの海沿いにあります。
かなり広い公園で、夜でも綺麗ないい雰囲気で、ジョギングしてる人がチラホラ。
昼間や朝は、海が輝いてもっと綺麗です。
神戸市内に多くある謎オブジェの一つです。
例にもれず女性が悩ましいポーズをしています。
震災モニュメントは貴重ですがポージングとの対比がシュールです。
なんの像かよくわかりませんが、隣には震災の記念碑があります。
2.4トンの石でできた地球儀が落下した状態で残されています。
それを見るだけでも震災のひどさが伝わります。
震災経験者として、こういうものは残しておくべきだと考える一方、残しておくことでいつまでも・・・という気持ちといつも二分されます。
名前 |
みどりの塔“薫風” |
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ジャンル |
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住所 |
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評価 |
3.8 |
先日須磨浦公園に行ってきたのですが、とぼとぼ歩いてると記念碑の後ろに立ち入り禁止みたいな事故などがあったときによく見かける黄色いテープでこの先は行けませんみたいになってたのですが何かあったんですか?