名前 |
暦応の古碑 |
---|---|
ジャンル |
|
住所 |
|
関連サイト | |
評価 |
4.6 |
暦応の古碑暦応(1338年~1342年)の古碑は、喜多院境内の「喜多院歴代住職墓所」内にある板石塔婆です。
古碑には「歴応五□□□卯月十五日」の銘文があるため暦応の古碑と呼ばれています。
古碑前面の下部には48名の歴代の喜多院住僧と50名の法名が刻まれています。
喜多院歴代の住職の名前が載っている資料は暦応の古碑が唯一です。
延文の板碑暦応の板碑とならんで立っている延文3年(1358年)のこの板碑 は、高さ276cm、最大幅69.4cm、厚さ9cmで川越市最大の板碑です。
暦応の板碑と同様に、上部に種子キリーク があり、そのもとに、僧1、法師2、沙弥32、尼21、聖霊4、の合計60名が刻まれており「一結諸衆/敬白」とあり、文字通り結衆板碑です。
聖霊の4名は喜捨を募ってから板碑に刻むまでに故人になった人と思われます。
したがって完成までに少なからず歳月を費やしたことが考えられます。
暦応の板碑が喜多院の歴代の住職の名を記したのに対し、この板碑は、そのほとんどが沙弥と尼で、共に僧階は最も低く、僧、法師が導師となって、在俗の人々が結衆したことがわかる板碑です。