名前 |
武蔵御嶽神社 |
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ジャンル |
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住所 |
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評価 |
3.7 |
幡ヶ谷駅の近くにある神社です。
小さな神社ですが、実は境内には色々な歴史的史料が保存されています。
まず手水鉢に「安政五午年 九月吉日」(1858年)と銘刻されていることから、少なくとも幕末までには鎮座していたことが分かります。
また、祠の後ろには様々な石造物や神社の備品が置いてあり、例えば「昭和十一年五月」の銘が入った石板があります。
これには金額と個人名が彫ってあり、1936年に神社が修繕されたことも分かりました。
さらに現在は賽銭箱はありませんが、やはり祠の後ろに石で造られた賽銭箱が置いてあり、「紀元二千六百年記念」とあることから、昭和15(1940)年頃には一時賽銭箱が存在していたようです(その後いつ廃止されたのかは定かではありません)。
他に歴史的史料には、横中央から割れた扁額や「石熊」と刻まれた切石(「石熊」は石屋の屋号か)、各部に解体された石灯籠などがあり、同じく祠の後ろに保管されています。
扁額があるということは、かつては鳥居に社号の入った扁額が設置されていた事実を物語ります。
その後何らかの理由(空襲?)で扁額が損壊し、そのかわりに「武蔵御嶽神社」と入った黒御影石の社号碑が昭和48(1973)年5月に建てられたということになるでしょう。
このように小祠ながら、様々に歴史を垣間見れる神社です。