蛇形のミシヤグジ神を御祭する社です。
御室とは、浅く掘られた穴に設えた参籠所のことです。
毎年、冬至に掘られて、春分の前に埋め戻されました。
中世までは、諏訪大社の神官団は参籠日ごとにこの御室に籠って、巣穴での蛇の冬眠を真似た祈祷の行事をおこないました。
蛇の冬眠を真似ているので「穴巣始め」と呼ばれたそうです。
冬至から日足が伸びるので、春に向かって1年の農耕が始まる印だったものと考えられます。
蛇は古来、肥沃と豊穣の象徴だったので、春の耕作が始まる前に豊作を祈願したものでしょう。
そして、言い伝えでは大蛇の形をした神体はミシャグジ(ミサグチ/オシシャグジ)様と呼ばれていました。
諏訪地方に多く見られる「ミシャグジ」信仰は、諏訪大神タケミナカタの登壇以前の古い諏訪信仰(モリヤ神信仰)のひとつと考えられます。
あるいは、モリヤ神よりもさらに古くからの自然信仰かもしれません。
中世末には、この祭事の伝統は失われたようです。
とはいえ、御室と穴巣始めを崇敬・記念して、ここに御室社を建立しました。
2021年2月14日ミシャグジ様が見えました。
感動です。
蛇形のミシヤグジ神を御祭する社です。
手前の駐車場に停める事が出来ます。
階段を上がった所に有ります。
中世以降は廃絶した諏訪信仰の神事で、「建御名方神/たけみなかたのかみ」子孫の諏方氏が世襲した神職で「諏訪大明神」依代(よりしろ)の現人神の地位について上社の頂点に立ち君臨したという「大祝(おおほうり)」や「洩矢神/もりやのかみ」の子孫の守矢氏が明治時代まで世襲した「神長官(じんちょうかん)」ほかの神官が、「ミシヤグジ神(諏訪地方に根付いていた縄文時代からの信仰における精霊といわれる)」とともに、旧暦12月22日に「御室(みむろ)」入りして、翌年3月中旬寅日の「御室」撤去(祭祀の都度に祭場の「室」を造り 終わると取壊して原状回復することが本来の形だといわれる)まで半地下式土室に籠る「穴巣始(あなすはじめ/中世以降廃絶したため詳細は不明だという)」という祭祀がおこなわれた遺跡地と伝えられる。
諏訪大社の神事である「穴巣始」が行われていた場所です。
今はとてもちいさな社が大木の間に祭られているだけで前宮を詣でる方のほとんどが気がつくことも無く通り過ぎて行きます。
かつては半地下式の土室が作られて、現人神とされる大祝や神長官などが蛇形のミシャグジ神ととも参篭しに冬ごもりをした場所です。
その期間たるや旧暦12月22日に「御堂入り」をして翌年3月中旬寅日までと言いますからすごい神事です。
中世には途絶えてしまったようで壮絶な神事だったのですね。
諏訪大社の神事である「穴巣始」が行われていた場所です。
今はとてもちいさな社が大木の間に祭られているだけで前宮を詣でる方のほとんどが気がつくことも無く通り過ぎて行きます。
かつては半地下式の土室が作られて、現人神とされる大祝や神長官などが蛇形のミシャグジ神ととも参篭しに冬ごもりをした場所です。
その期間たるや旧暦12月22日に「御堂入り」をして翌年3月中旬寅日までと言いますからすごい神事です。
中世には途絶えてしまったようで壮絶な神事だったのですね。
名前 |
御室社 |
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ジャンル |
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住所 |
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評価 |
4.0 |
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中世まで地下に掘られた小室の中で神職による特殊神事が執り行われたという。
ミシャグジ信仰の貴重な史跡でもある。