名前 |
白鬼女観世音菩薩 |
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ジャンル |
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住所 |
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評価 |
2.8 |
「白鬼女」(しらきじょ)って、なんとも由緒あり気なネーミングである。
一般的には、鯖江市を流れる日野川の昔の名称であり、大伴家持の万葉歌にも詠われた「叔羅川(しくらがわ)」の別の読み方「しらきがわ」が変化したものとされている。
「白鬼」の字が当てられ、そこに伝説の「女」がくっついたのだろう。
中世には日野川に渡し場が設けられて「白鬼女の渡し」と称せられ舟橋が架けられたり、、また船便が日野川を下った三国湊まで往復したり、ここは交通の要衝となっていたらしい。
後日談があり、昭和37年に河川の工事中に川底から石仏が発見され、地元では「白鬼女観世音菩薩」として白鬼女橋のたもとにお堂を建てて祀っている。
「白鬼女」を詠んだ歌を紹介「里の名もいさしらきどの橋柱、立ちより問へば波ぞこたふる」(道興准后/廻国雑記)う~ん、なんとも残念な気持ちになるのだが、せっかく様々な伝説に彩られた白鬼女で詠んだのに、「しらない」と掛けただけのダジャレで終わっている。