この祠の側に掲げられている解説板の内容には納得できませんね。
京都市の修学院にある赤山禅院にもお祀りされている、慈覚大師円仁さんが唐の国に求法の旅をした際に彼を守護した神さま「赤山明神」は中国の道教の神さま、「泰山府君」のはず。
泰山は秦の始皇帝が封禅の儀式をしたことでも有名な中国の古代からの霊山。
その山への信仰が神のかたちになったもの。
一方で「新羅明神」は同様に円仁のあと、智証大師円珍が帰国の際の暴風雨の最中に「汝を守護する」として示現した朝鮮半島由来の神さま。
三井寺で「新羅善神」としてお祀りしている。
このふたつの神さまが同じであるはずはない。
むしろ山門と寺門の体力が激化していた頃は、それぞれの守護神として神さま同士が対決していたほど。
有名なのは三井寺の僧侶の頼豪が白河天皇の願いを叶えて皇子を誕生させた際、褒美として三井寺にも戒壇設立の勅許を要望したとき、白河天皇の夢枕に赤山明神が立って三井寺の戒壇設立に反対したという。
一方で戒壇設立の勅許を断念した白河天皇に対し、頼豪は自分が誕生させた皇子を呪詛して憤死、皇子も死んでしまったが、死に際の皇子の枕元には新羅明神が立っていたという。
名前 |
赤山宮 |
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ジャンル |
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電話番号 |
077-578-0001 |
住所 |
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関連サイト | |
評価 |
3.2 |
横川の中にある。