名前 |
炭焼き小屋 |
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ジャンル |
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住所 |
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評価 |
5.0 |
もし日生中央方向から雨森山を登ろうとして この炭焼き小屋の横に来たのなら 登山道を通り過ぎてます。
ほんの少し引き返してください小川にそって伸びる林道が 雨森山への道です炭焼き小屋です。
炭焼きは「木伐り3年、窯作り10年、炭焼き一生」という言葉がある世界です。
なんでこんな不便な所に炭焼き小屋? いやいや 炭の材料となる木はすぐそばにある 雨森山のクヌギ(台場クヌギ)をはじめとして周囲にいっぱいあるので むしろ一等地なんですよそして炭焼き小屋が示すとおり、かつてここは炭の一大産地だったのです。
一庫ダムで沈んだ村も炭作りで有名で ここで生産された炭は 池田炭(一庫炭)と呼ばれ高値で取引されていました。
ん?なぜ池田炭なのだ?と思った人。
江戸時代まで ここ猪名川流域は 三方向を山に囲まれた自然の要害で、物を運ぶには 池田方向しかなかったのです。
猪名川を使えば 大量の物資を低コストで運べました。
なので当時 池田は一大集積地として 今とは想像もできないほど繁栄していたのです。
その池田が取り扱ってる炭として、全国的には 池田炭と呼ばれるようになったのだそうですちなみに茶の世界では、炉や火入・香などに使われる炭は「茶の湯炭」「お茶炭」と呼ばれ、火力があって美しいクヌギの炭が珍重されています。
ここのクヌギの炭は 切り口が菊の花に見える事から「菊炭」と呼ばれ、佐倉(千葉県)の「白炭」などとともに 、今日でもとても良く使われている…そうです。