あつた蓬莱軒の行列待ちでちょいとあたりを散策すると...
東海道と美濃路の追分に存在する、ほうろく地蔵です。
(ほうろくとは素焼きの土鍋のようなもの)もともとは三河の草原に捨てられていた、この地蔵様をほうろく売りが、肩担ぎのバランスオモリとして活用し、この地でほうろくを完売後、捨てたそうです。
地元の方々が、この地蔵様を見つけた際に、石台も見つけたことから、ここに祀られたそうです。
ほうろく地蔵(≧▽≦)
熱田区にはいろんな歴史が転がってますね。
ほうろくは、今ではほとんど使われていませんが、むかしは豆や ぼろをいったりする時などによく使われ、どこの家庭でも無くては ならない生活用品の一つでした。
そして、そのほとんどが重原で作 られていました。
「三州三河のほうろくかついで、パーラリ、パーラリ・・・・・・。
」な どと、名古屋のすもう甚句にまでうたわれる程遠くまで知られてい ました。
町にはほうろく売りの売り声が聞こえていました。
そのころのある日、重原のほうろく売りが、天秤にほうろくをいっ ぱい積んで、いつものように売りに出かけました。
一つ売れ、二つ 売れ、重原の村外れまで来た時には、天秤の片方が軽くなってつり 合いがとれず、かつぎにくくなりました。
ちょうどその時、道端に 石のお地蔵さんがころがっていました。
ほうろく売りは、「これは ちょうどよい」と、そのお地蔵さんをひろって、軽くなった片方に のせ、つり合いをとって売り続けました。
熱田の伝馬町まできた時には、残りのほうろくも売りつくしまし た。
そこでほうろく売りは、無雑作にも、不用になったそのお地蔵 さんを捨てて帰ってしまったのです。
のちになって、その近くに住む人がそれをみつけ、「もったいない ことだ。
こんなところにお地蔵さんが・・・・・・・・。
」と、さっそくお地 蔵さんを持ち帰っておまつりしようと思って、持ち上げようとしまし た。
けれども不思議なことに、その小さなお地蔵さんは重くて持ち上 がりません。
まわりの土を掘り起こしてみると、土の中からお地蔵さ んの台座と思われる角石が、まるでお地蔵さんと離れるのがいやだと いうようにしっかりくっ付いて出て来ました。
その不思議なお地蔵さんを見た熱田の人は、「それでは、」と、そ の場にお堂を建てて大切におまつりしました。
しばらくして、そのお 地蔵さんのいわれがわかり、たいへん評判になりました。
そして遠く からもほうろく地蔵といっておまいりの人がふえました。
現在、この地蔵は、熱田伝馬町にありますが、当時のお堂は戦災で やけてしまって、場所もすこし変わって、二代目のお堂が建っていま す。
名前 |
ほうろく地蔵 |
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ジャンル |
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住所 |
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評価 |
3.8 |
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手を合わせたく。