ま妙楽寺の山門をくぐり、参道を進むと庫裡が見えてき...
ういろう伝来の地(石碑) / / .
平成29年6月23日訪問臨済宗の寺“妙楽寺”の本堂前に「ういろう伝来の地」と 刻まれた 大きな石碑が建つ。
実は この「ういろう」は, 名古屋の名物となっている菓子のことではなく, 薬の名前だという。
中国は元の時代, “礼部員外郎”(らいぶいん・ういろう)という名前の官職があった。
この「外郎」が「ういろう」の由来である。
元が滅亡して明朝が興ると, 「礼部員外郎」であった 陳延祐が日本に亡命し 妙楽寺に住み, 陳外郎を姓とした。
その子 陳外郎宗奇は 明にわたって医学を修め, 気付け・胃腸薬「透頂香(とうちんこう)」を 日本に伝えた。
これを 陳外郎の名前をとって「ういろう(外郎薬)」という名前で売り出した。
ところが, 「透頂香」は大層苦いため, 口直しとして米粉で作った菓子を添え, これが 現代の「ういろう」になった という説がある。
つまり, もともと 薬の名前だった「ういろう」が 菓子の名前になった という。
後に 陳外郎の子孫は 小田原に移り住み, 薬とお菓子を扱った。
ところで 余談だが, 最近 小田原の外郎家が 名古屋の「青柳ういろう」に対して, 「ういろう」の名前の使用を差し止める訴訟を起こし, 最高裁が「ういろうの名前は もはや 菓子の一種を示す普通名詞だ」と 訴えを退ける判決をくだした。
鎌倉時代に遡る菓子の名前が 現代の裁判で争われるとは, 大変興味深い。
名前 |
ういろう伝来の地(石碑) |
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ジャンル |
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住所 |
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評価 |
4.2 |
ま妙楽寺の山門をくぐり、参道を進むと庫裡が見えてきます。
その入口脇にあります。