名前 |
井上井月句碑(駒見大橋東) |
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ジャンル |
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住所 |
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評価 |
2.0 |
井上井月は、1822(文政5)年に越後長岡に生まれ、伊那谷へは、1858(安政5)年前後の30代後半に突如として現れた(それまでの30数年間の消息は不詳だという)19世紀後半の俳人だ。
当地で旧家や俳諧の手ほどきをした趣味人の家などから酒食のもてなしを受け、野宿もする生活を続けて、酒と放浪と漂白を主題に俳句を詠んでいる。
晩年には乞食の風体が極まったというが、1886(明治19)年師走に路傍で行き倒れているところを発見され、塩原折治(梅関)宅で看病を受けるも、1887(明治20)年3月10日に65歳で没した。
そんな本望に近いのかもしれない野晒しのような終わり方をした井上井月の句碑「舟を呼ぶこゑは流れて揚雲雀 井月」(ふねをよぶこえはながれてあげひばり)は、1999(平成11)年11月に「駒見大橋の竣工を祝しこの地にゆかりの深い俳人井月の句碑を記念として建立」したという。