名前 |
地蔵尊 |
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ジャンル |
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住所 |
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評価 |
3.6 |
角柱型文字塔および結跏趺坐地蔵尊刻像塔の複式。
あとで写真を見返したが,結跏趺坐の地蔵尊は珍しい。
もしかしたら,地蔵尊ではない可能性がある。
持物を確認しなかったので,確証はないが,現地案内板に「地蔵尊」とあるので,これに従う。
地蔵尊像の台座部(角柱型文字塔)に名号,道標,健之年月日,願主等を刻む。
基壇上面に花立が増設されている。
また,いくつかの窪みが確認できるが,これは盃状穴とみられる。
盃状穴は,神仏を顕した石像等に手を合わせた通行人がカンカンと石を打ち付けたときにできた窪みと言われている(諸説あり ; 何故打ち付けたのかは不明だが,明治以前にそういった風習があったとされている)。
盃状穴が多ければ多いほど,そこを通る人の数が多かったことを推察させる。
(石質にも左右されるが,)通行量が非常に多い地点にあった石造物は原型を留めない程にボコボコにされるので,それらと比較するに,この地蔵尊の前の道の通行量は,「多いわけではないが,それなりに人が通っていた」ことを伝えているのだろうと感じられた。