名前 |
井上井月句碑(竹林苑庚申窪) |
---|---|
ジャンル |
|
住所 |
|
評価 |
2.0 |
「柳の家井月」「北越漁人」などとも号した「井上井月」は、1822(文政5)年に越後長岡藩で生まれ、1858(安政5)年忽然と伊那谷に姿を現して以来、当地での放浪生活を続け、酒を好み漂泊を主題に俳句を詠んだ俳人だ。
女や子どもたちは「乞食井月」と忌み嫌ったが、趣味人の男たちの中には師事する者もいたという。
近世の俳諧沈滞期「月並俳句の時代」にあって芭蕉の再評価を目指した井月だが、影響を受けた後の文人に、「芥川龍之介」「種田山頭火」などの名前があがる。
また、書も堪能で、富県村(現在の伊那市)「日枝神社」など寺社の奉納額を揮毫しているという。
ここ伊那市西春近上島の県道146号線脇「竹林苑庚申窪」碑の西側に句碑「明安き夜を日に継や水車」(あけやすきよをひにつぐやみずぐるま)が、2010(平成22)年10月に建立された。