名前 |
阿像(獅子) |
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ジャンル |
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住所 |
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評価 |
2.0 |
神聖な場所を邪気から守る魔除けの役割をもつという「空想上の守護獣像」で、1952(昭和27)年10月に寄進されたというが、向かって右の角がなく口を開いているのが「阿(あ)像」の「獅子」、左の角があって(簡略化されて角がなくなっているものも多い)口を閉じているのが「吽(うん)像」の「狛犬」(「こまいぬ」という空想上の動物で「犬」ではない)だ。
現在は「獅子と狛犬」という呼称が消えて、両者合わせて単に「狛犬」(「拒魔犬/こまいぬ」という魔除けのために置かれる像)という言い方が定着して来ているが、起源は古代オリエントの「スフィンクス」まで遡るといい、ガンダーラを経由して中国に入り、遣唐使が我国に持ち帰って、対の獅子像が平安時代までに「獅子と狛犬」という独自の「阿吽」形式(寺院山門の仁王像の影響が考えられるという)に変わったのではないかとも言われている。
ちなみに沖縄の「シーサー」は、「獅子」を沖縄語で発音した伝説の獣で、災厄をもたらす悪霊を追い払う魔除けとされている。